くすぐる
男性利用者が、入浴したズボンを洗濯したのですがシワシワ。
「アイロンかけなきゃいけないわ(男性)」
ということで、セッティングしたものの、
「やったことないからできんわ(男性)」
といいつつやっていたところ、
「違う違うそうじゃない。貸してみ(女性)」
と言ってアイロンを当ててくれはりましたよ!
ある大阪弁のスタッフが写真と共に報告してくれました。
男性利用者は女性利用者に一目を置いています。
しかし女性利用者は男性利用者を煙たがっていることがあります。
理由は「私○○さんに避けられているみたい」という、ご本人の一方的な思い込みによるもののようです。
まぁそれは、朝の送迎車の中だけで聞かれるくらいの発言ですが。
日中のフロア内での関係はまあまあ良好ですが、写真のような素敵な場面はあまりないかもしれません。
いつもは、男性利用者が乗車する前に、
「□□さん(男性)は、いつも○○さん(女性)のことを、すごく尊敬しているし頼りにしていると言っていますよ」
と間接的に女性利用者を褒める機会を作り、一方的な思い込みを払拭できないかとアプローチしています。
直接ではなく、間接的に褒める行為の効果は、嬉しさ倍増というのは、人の心を動かす上等手段ですよね。
しかし、心理的よりも写真のような体感的な関係構築術というか、場面の設定をする事の方が、効果があるものだと思います。
もちろん効果を求めてやっているたのではないと思いますが、結果として女性の心をくすぐったのでしょう。
関係性を構築し、有する能力を引っ張り出すきっかけの一つは、
「相手の心をくすぐる」
ことができる環境セッティングだったようです。
皆さんの心はどんな場面でくすぐられるのでしょうか?
そんな事も、相手の能力を引っ張り出すという仕事に活かせるのかもしれませんね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今回のネタ提供は・・・
「このパンは渡せません~!」
利用者と格闘する大阪弁のこの男でした。