たらい回し

Published by i

【たらい回し】

たらいを足などで回す曲芸。

転じて、物事を次から次へと送りまわすこと、

面倒な案件や関わりたくない案件を、部署間で

押し付け合う責任逃れや責任転嫁などを例えて呼ぶようになった。

 

と、あります。

 

先日「こんなのたらい回しですよね!?」

と家族と話してたものですから、一応調べてみました。

意味を知ってみますと、実際はたらい回しとは違う事でしたが、

こんな事がありました。

 

 

体調が悪く、病院受診し検査でCTを行ってみたところ、

1年前にはなかった物がうつっていました。

「これが悪さをしてる可能性があるので、

 入院できる病院でみてもらいましょう」

と、ここまではとかったのですが・・

 

心当たりの病院を一つ、二つあたっても、

受け入れ不可。

三つ目の病院に相談しても、不可。

ここで在宅クリニックの主治医より、

直接病院へ電話して治療と入院をお願いしてもらっても不可。

 

どうなってるのだろう??

ご本人をのっけたまま、車の中で家族と困惑してしまいました。

これを「たらい回しとはこの事か」と思っていたのですが、

意味をしってみたら、そうではないと思いました。

 

病院側はけして面倒な案件でも、関わりたくない訳でもないのです。

実は歩き回られる方で、認知症もあるという事で、

現在はコロナ対策で、あちらこちら院内を歩き回られる方の入院を断っているとの事。

 

コロナの影響により、医療現場も必死なのですね。

とはいっても、こっちも必死といいますか、なんとかせねばならない

状況ではありますので、引き下がるわけにはいきません。

 

 

結局4度目の正直で見てもらえる事ができたのですが、

そこで、自分もサポート側に回ることに。

本人さん動きが多く、検査が進まないとの事。

医療スタッフと同じ格好で完全防備(コロナ対策)で

その場に立ち会わさせて頂きました。

 

院内感染にならないように、病院も必死なのですね。。

 

そんなご時世なので、認知症という状態があり動き回られる方は、

なかなか入院までこぎこぎつけるのに苦労しそうなので、

前もって段取りしておく必要がありそうです。

 

結局、治療が完了し1週間でホームに戻られてよかったよかった。

という事がありましたのでご報告までに。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2020年06月25日 Category:スタッフ日誌