どうやったんですか? (前)
「手がかかる人だった」
「入浴介助で困っていた」
川崎の施設の事件でこんな話がでていましたよね。
波の女でもそのような状態の方はたくさんいらっしゃいます。
職員達は皆悪戦苦闘の日々です。
普通はどこもそうですよね。
写真の方は、波の女の中でもダントツに難易度が高い方です。
その方の入浴介助を昨日させて頂いたのですが、その時の様子です。
*ご家族了承の上での掲載です。「由美かおる風にお願いします(笑)」と返事頂けました。
たぶん湯船につかっている姿は誰も見たことのない風景でしょう。
と、偉そうにいっていますが、自分もまだ4、5回しか入浴介助していないうちの「たまたま」だったのかもしれません。
自慢をしているのではなく、いい介護ができて自分も「嬉しい!」という事をお伝えしたいだけです。笑
1年以上前に、1回湯船に入れた以来でしょうか。
その他のアプローチは、大きな声で嫌がられるのをなだめながら、だましだましシャワー浴するするのが精一杯でした。汗
他の職員達も2人がかりで悪戦苦闘している姿をよくみかけたりします。
排泄介助、入浴介助等は、人としてのプライバシーや尊厳に関わる究極の領域です。
それに加え、認知症や精神疾患等、状況判断がしにくくなっている方への介護は結構手間暇がかかるものです。
そんな先に工夫に工夫を重ね、努力と専門職としての姿勢で突破した時の風景は、格別な達成感があります。
「うまくいくか・・・?」
「どうしたらうまくいくか?」
「これはどうか?あれはどうか?」
「こっちの方法は?」
・・・
「うまくいった!!」
この感覚は、そこに立ち会えた人だけが味わえる特別なものだと思います。
困難を乗り越えた先の風景を、1人でも多くの職員さんに味わって頂きたいものです。
現場の職員さんにも伝えていきたいと思います。
それが介護の醍醐味なのだと思います。
(2日後のブログに続きます)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井真治
それにしても「由美かおる風」って誰でしょうか?笑
一緒に挑んで頂ける家族の存在は心強いものですね☆