「また後で」

Published by i

「開設時よりの入居者さんが、看取りを経て亡くなりました。

 

所用があったので、外出する前に声をかけたのですが、

施設に戻った時には、息を引き取られていました。

多分1分か2分間に合わなかったようです。

 

「また、後で会いにくるからね」

その声かけが最後になりました。

約束というか、お伝えした事を

果たす前に逝ってしまわれました。

 

「また後で」はない場合がありませんでした。

 

僕らは、いつどこでなにがあるか分からない中でも、

なんとなく「また明日」がくると思っています。

多くの場合、「また後で」は通じます。

 

しかし高齢や状態にもよりますが、「死」が近い場合、

や状況によっては「また後で」が通じない事があります。

 

それはそれで仕方ないのですが、だとしたら、

「その時」「その時」を、「生きている間」を

もっと大切にしなくてはいけませんよね。

ぼくらの仕事の大半は「生きている間」に

一生懸命応援する仕事です。

 

「また後で」が「ごめんな」に変わってしまった今、

日々やその時々の関わりをより大切に

していていきたいと改めて思いました。

 

Oさん。

ご縁に感謝。

ご冥福をお祈りします。

ありがとうございました。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

「井さん、モーニング行きたい」

「井さん、どっか連れてってちょ」

わざわざエレベーターで尋ねてきて、あれこれ

要望をされたOさん。

できる範囲であちこち行ったと思いますが、

滝子の暮らしはどうでしたか?

 

自分もそっち行った時にお会いできるかな。。。

感想はその時までおあずけです。

 

 

 

2019年06月18日 Category:スタッフ日誌