もっていき方(前)
「入浴」も大切な利用目的で、小規模多機能クラブ滝子を利用されている方の話です。
こちらの目的とはうらはらに、ご本人さんはクラブでは、
「今日はいい(毎度ですが)」
「入浴したくない」
「明るいのの入りたくない」
「服を脱ぎたくない」
「自分で銭湯行ってるからいい(行っていませんが)」
「お金がかかるからいやだ」
等々の理由でなかなか入られようとされません。
でも、毎日失禁されているので、見た目、衛生、臭い、皮膚の状態、気持ちのリフレッシュ的な意味で
入浴して頂きたいので、あの手この手でアプローチしています。
それでも、「入らんていってるだろ!!!」と、お怒りモードになられる事も多い方です。
もともとでしょうが、とても血の気が多いと伺っています。
ずっと女一人で社会の中で生きてこられた方です。
強くなくては生きていけませんよね。
そのような理由もあるのだと想像しますが、「怒り」の感情を日常的に出されます。
机を蹴飛ばしたり、茶碗を「割ったろか!」となげたり、それはなかなかのお怒りぶりですね。汗
このような状況、認知症の方に対するアプローチで大切なのは、
「説得より納得」ですよね。
どういう状況、もっていきかたなら、
「それなら、そうしようか・・」
「仕方ないなぁ」
「それいいね!」
等々の、本人の気持ちをそこに向かわせることができるのか。。。
そんな事を考えながら、工夫しながら、アプローチをし続ける事が大切だと思います。
という視点から、この方へのアプローチの一手を考えてみました。
前々から思っていたのですが、家に風呂がないので、
ご本人さんの言われる通り、銭湯へ通っていた事があるはずです。
なんやしらん、介護事業所へ連れてこられて(たまに自ら来られますが・・)
「風呂どうぞ」
「風呂入りませんか?」
と言われ、「入りたかったの~」とならないのはある意味当然の事でしょう。
(もちろんそのような方もみえますが)
であれば、必然的に風呂に入る環境や、もっていき方をもう一工夫して、
「風呂入ろうかね」
という納得に基づくもっていきかたをやってみる事にしました。
前置き!?、長~~くなりましたが、
昔の行きつけの銭湯へふつうの感覚で、一緒にいきましょうと誘ってみて行ったらどうなるか・・
を実践してみる事にしました。
夕方から、「そろそろ銭湯いきますか~」と誘い出してみます。
環境・もっていき方、納得作戦はいかに!?
次回へ続きます。笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
涼しくなるかと思いきや、また夏っぽい空気が入ってきたりで、
動きや形がめまぐるしい空は見ていてあきない自分です。
12日は東京へ、打ち合わせ(注文を間違える料理店の関係)に行きますので、
報告を兼ねて13日にブログUP予定です~☆