もっていき方(後)

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今回の話、かなりひっぱってしまいすみません~

 

前回の続きです。

 

聞こえてきたのは・・・

「ちいちゃん 久しぶりやな」

 

浴場の中で、知り合いと出くわしたようです。

いや、その方が久しぶりにIさんに出くわしたのでしょう。

そのニックネームの呼び方して、顔見知りというよりかは、よく知った仲?友人?のような雰囲気です。

 

その後、その近所の方?

とご一緒しているみたいで、

「あんた石鹸ないのか? これ使い(持っていってもらったのですが 汗)」

「背中流してやるよ」

等々、サポート含みながらも、対等といいますか、ふつうのご近所同士の関係の中で、

困った事にはなっていないようでした。

 

体を洗い、湯船につかり、

「そろそろ出ようか」

との声を聞き、自分も脱衣場へ移動です。

 

「よかった。助けられた。なんとかなったな」

そう思った矢先・・

 

「服どこにあるのかわからん」

そんなIさんの声が・・

 

「ありゃりゃ。そりゃそうなりますよね」

幸い入浴しているのは2,3人くらいしかいないようなので、

ご近所さんのサポートもあり、自分の服にたどりついたようです。汗

 

Iさん服を着始めたところで、

「あんたそのパンツ(リハビリパンツ)使っているのか・・」

とご近所さんの声が。

 

「ご近所さんどう思われるだろうか」

「Iさん嫌な思いされなければいいけどな・・」

 

そう思いながら聞いていると、

「それ使ってると安心だわな。それがいいよ」

と、なんの偏見もなく、

ふつうの事として受け入れている会話をされていました。

 

またまた、助けられました。

ほっと安心感が自分の中に。

 

後は外で待つだけです。

番台さんに

「ちょっと困っている事もあるようなので、次は女性の付き添いを連れてきますね」

と告げると、「そうだね」と笑っていました。

聞くと、以前はよく一人で通っていたとの事。

最近は見なくなったのでどうしたのかと思っていたとも。

「時々は来れるように段取りしますね」

と伝えると、「よろしく」と。

 

ここでも新しい関係をはじめれて良かったです♪

 

外で待っていると、銭湯の前の店の方々が立ち話をされています。

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「こんなお店も利用させて頂かないといかんなぁ」

そんな事を思って、周辺情報を見ているうちに、Iさん達が出てこられました。

 

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Iさんとご一緒していただいた、ご近所さん(勝手にそう思っていましたが)は、

滝子の施設のご近所さんで、顔見知りのおばあさんでした。

 

「久しぶりに ちいちゃん と風呂入ったわ」

「お兄ちゃんが連れてきてくれたのか ありがとな」

 

等々話をしながら、「またな」と杖をつきながら自宅の方へ帰るご近所さんに、

感謝の念を込めて声をかけます。

 

「車乗ってく?」笑

 

「ええのか?」

「ありがと」

 

いやいやこっちがありがとうですよね。

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いやぁ、本当にご近所さんの存在って大切ですよね。

どこでどうつながっていくのかわかりません。

これからも、いろいろな人・場所とつながっていきながら、

要介護の方々の地域生活を応援していきたいと思った瞬間でした☆

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

17日から再び東京入りする関係で、自分のブログは21日になると思います。

台風の被害が出ませんように・・

「注文をまちがえる料理店」の開店にも影響がでませんように。

和田さん台風つれてこないで~

たのんます~

 

 

 

 

 

2017年09月17日 Category:スタッフ日誌