カニのチカラ!!

Published by sato

外へ出ると、シクラメンや柊の花が咲いているのを見ると冬を感じます。

 

クラブ滝子の食費が多く残っていた11月下旬。

 

利用者のみなさんに「こんな時はどうしましょう?」と日々聞いていたところ、

 

利用者「カニを食べに行くのも良いね~!」「カニ食べに行こうよ!」とノリノリ。

 

冬はカニの一番美味しい季節ですよね~。≪ザ・旬!≫ですよね。

 

 

 

10月からクラブ滝子を新規利用されているAさん。

 

独居で認知症があります。

 

「嫌いになってしまうと、とことん断固拒否となるので臨機応変に対応できる小規模多機能が良いと思うのですが・・・。」と

 

紹介者からの相談でした。

 

 

Aさん「“養老院”“デイサービス”なんて、私にはまだ早い!だって独りで暮らせてるもん。」と

 

“通いサービス”へ結びつかず、毎日の“訪問サービス”を日々慎重に重ねていました。

 

 

 

もしかして、Aさんをカニで “通いサービス”へ誘えるかもしれない!と考え、

 

前日夜、安否確認の電話折りに

 

 職員「明日、カニを食べにいくのですがご一緒しませんか?」と投げかけてみたところ

 

Aさん「高いでしょう?」と慎重。

 

食費は昼食600円なので、

 

職員「600円ですよ~。」と伝えると、

 

Aさん「え~?ほんなら行くわ~嬉しい!」と。

 

すぐ、メモに書いて貰いました。(大事な予定をメモに残す習慣があります)

 

気持ちが動いた!と嬉しい限り。

しかし、明日になると、覚えてはいないだろうから・・・。この流れを!と気合が入ります。

 

 

そして翌朝、訪問前の電話、

 

職員「今日は、カニを食べに行きますよ~。」

 

Aさん「え~?初めて聞いたけど?」と。

 

職員「メモに書いてたと思いますが・・・。」

 

Aさん「あった、あった。11月30日カニ食べに行く。600円って書いてあるわ。

    って600円なの?」

 

職員「600円ですよ~。お昼前に迎えにいきますね。」

 

Aさん「これからモーニング行ってくるで、昼前に家に居るで宜しく~。」

 

よ~しッ!!

 

11:00

自宅へ電話をかけると留守・・・。

 

いつもの喫茶店へ車でお迎え。

 

Aさん「こんにちは~。いつもありがとね~。今モーニングしていたところ。」と笑顔。

 

少々雑談しているなかで、カニの事は覚えていません。

 

職員「これから、カニを食べに行くのですが、ご一緒しませんか?600円で食べられの!」

 

   と他客さんを気にしながら話かけたところで

 

Aさん「今~!?前もって行って貰わんと困るわ~。」と大きなリアクション。

 

職員「ごめんなさいね~。」と言っているそばから

 

他客さん「前もって言っていたのを、忘れていたんでしょうに。」と。

 

  (ここは反省。店を出てから誘うと良かったのに・・・ごめんなさい!)

 

Aさん「そんなこと言ったって~。」といいながらも渋々乗車していただけました。

 

乗車してからは、他利用者と談笑を楽しまれています。

 

到着すると既に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 カニ会席では、カニを井の一番に召し上がり、

 

Aさん「楽しいわ~。」と談笑されながら、

 

「私のにカニ入ってないよ~。」と言っては次のカニ料理が届きます。素敵なお店です。

 

 

 

 

 

 

 

 

全て完食されて食後のコーヒーを味わい、そのままクラブへ。

 

「初めて来たわ~。」と他利用者と若い頃の仕事の話などで談笑。

クラブでの滞在時間は、1時間程でしたが、気持ちよく帰宅されました。

 

 

その後、今月に入ってからは週3、4日通いサービスを利用されています。

 

(決して、都度カニではありませんよ。カニは11月30日だけです。食費が持ちません。)

 

 

通われるのが定期的にというには至っていませんが、

 

「独りでいるより楽しい。」と言ってくださる言葉に救われています。

 

この先、独居生活をされている方が認知症を抱えた状態になることは増加傾向していきます。

 

決して孤立せず、自宅での暮らしが続けられることを応援するのが、小規模多機能型居宅介護の大事な役目の一つです。

 

今までの暮らし、ご近所付き合いなどから切り離すことなく、必要な部分への支援を一丸となって挑みます。

 

それにしても、カニ様~!

私もカニが600円で食べられるなら「嬉しい~!!行く!!」です。笑

 

 

 

滝子通一丁目福祉施設 副施設長 佐藤 恵美子

 

 

 

 

 

 

2013年12月17日 Category:スタッフ日誌