コミュニケーションって? 続き☆
本日から新たに2名の学生が実習に入りました☆
左が榊原さん、右が関谷さんです♪ よろしくお願い致します☆
本日も実習開始前のオリエンテーションを実施し、その一部で「コミュニケーション」について話をさせて頂きました。
昨日の「スタッフ日記」の中のポイントを少し伝えるくらいの時間しかありませんでしたが。
今日、滝子のグループホームに入居されてきたご利用者がみえたとしましょう。
あなたは夜になり、その方に「近くの温泉に行きましょう!」と声をかけます。
ところがその方はこう言うのです。「温泉ってどんなのでしたっけ?」
記憶障害や見当識障害により「温泉」が分からなくなってしまっていたのです。
そんな時にあなたはどのように相手に伝えますか?
①「体が温かくなってサッパリ気持ちよくなるところですよ」
②「大きな広いお風呂に、皆で入るところですよ」
③「地面の下には温かい水があって、そこを掘るとわき出てきて・・」
(①②③や「その他」のどれになるか確認してから下 ↓↓ へ進んで下さいね)
①や②の人が多いと思いますが、
①は感覚的な伝え方
②は視覚的は伝え方
③は理論的な伝え方
といえると思いますが、そのイメージの持ち方があなたのコミュニケーションスタイルになるのだと思います。
「スターバックス」と聞いて、コーヒーの香りを想像する①タイプ、緑の看板をイメージする②タイプに分かれるみたいなものです。
いずれにしても、相手に伝える時に頭の中でイメージしたことを基に伝えようとするはずです。
(温泉を伝える時に、目線は上を見て思い浮かべながら、そのイメージを手振り身振り言葉で伝えませんか?)
このようにコミュニケーションを図る時には「イメージ」をして、それを言葉や身振り手振りで伝え合うことで「共有」を図っているということです。
自分の頭の中にイメージしたものが、何度かやりとりをしているうちに相手に伝わると「共有」が図れ、コミュニケーションが上手くいったということになりますし、自分と相手のイメージが違うままだと、コミュニケーションが図れないという印象を持つことになるのです。
コミュニケーションで気を付けなければならないのは、「何を話すのか」に固執してしまって、「どのように伝えるのか」を意識していないことが多いということです。
その「どのように」という要素が「表情」「ジェスチャー」「声のトーン」「思い」といったものになります。
「話せばわかる」「話をすれば伝わった」ということにはならないということを意識していかなければなりません。
さっきのご利用者に「温泉」をうまく伝えれないなぁと諦めてしまうのか、伝えようと一生懸命身振り手振りで説明したり、言葉で説明したり、絵に書いたり、写真を見せたり、温かいお湯に触れてもらったりと、「熱意」を持って、あの手この手で自分のイメージを伝えようとすると伝わる可能性が広がるのではないでしょうか?
色々がんばって、「あっ、あれね!」と伝わった(イメージを共有)と感じた瞬間が、「コミュニケーションが上手く図れた」と思う時なのだと思います。
言っても分からないと諦める前に、①②③の要素やその他の要素で色々とチャレンジしてみましょう!!
ご利用者のケースの話だけではなく、自分と自分以外の全ての人とは違うイメージを持っている可能性が高いということを理解し、多くのやり取りを通じて、「共有」できるように色々と工夫してみる。
これもコミュニケーションが上手になる大切な秘訣なのだと思います☆
Published by 井