トイレを認知(前半)
みなさんはこのトイレで用を足した後、どこのレバー?スイッチ?を押しますか?
一般的な人は、暮らしている住居のトイレの使用頻度が一番多いと思われますが、自宅のトイレのレバーをいちいち確認している人はいるだろうか?
使用頻度が多い場合、その環境に適応し、慣れて意識しなくても、レバーやスイッチに自然と手がいくものではないでしょうか?
それが人の体にしみついた手続き記憶と呼ばれるものである。
これは認知症になったとしても、体が覚えているという大切な情報であり、進んでしまっても、やり続ける事ができる可能性のある大切な記憶である。
高齢になり認知症になったり、体に不具合が起こると、他人の世話や、迷惑をかける事への不安感、自分への自信のなさから、外出の機会が減り閉じこもりになってしまう方もみえる事はご存じの事である。
普通の人は外へ出た時に、もしくは知らない所へ行ったとしても、トイレを自分で探したり(人に聞いたり、案内を探したり)、自分の力を使って一連の行為を行う事ができるので、どこへ出かけてもそう不安になる事はないと思うが、失敗を繰り返す自分、できない事が増えてくる自分、または環境に適応できないなど、自分の力を頼る事ができない場合を想像できるだろうか?
排泄行為は自分自身の身体能力もさる事ながら、分かりやすい環境というものも大切な要素であると、和田さんとの話しで考えさせられた事がある。
先日、あるショッピングモールで用を足した時の事である。(食事中の方ゴメンナサイ)
事前に確認はしなかったのですが、自分の感覚では右後ろか左後ろにレバーがあるか、横の壁にボタンがついているか、センサー式で手をかざすと流れるものだと思っているので、キョロキョロ探してみた。
もう一度聞くが、みなさんだったらこのトイレをどう使うだろうか?
僕はまずレバーがないのを左右を見て確認した。
後はセンサーかボタン式という事になるだろう。
壁には、色々な機能が使えるボタンがたくさんついたリモコンがあるのみである。
右後ろにある黒い半透明のプラスチックがセンサーなのかな?と気付いた人はいないだろうか?
当然僕もそう思い、手をかざしてみた。
すると・・・・何も反応はなかった。 ???
これはセンサーではないのか?
ではどこに???
つづく・・・
Published by 井