トイレを認知 (後半)

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最近のトイレ環境は、分かっていれば(認知できれば)、キレイで、衛生的で、使い勝手はいいと思うんですけど・・・

 

 昔の一般的な蛇口では、大勢の方々が、触れる訳ですので、現在の触れなくてもいいセンサー式の方が確かに衛生的でいいですよね。。。

 

 

企業としては、使い勝手の良い物、便利な物、を追求し続け、改良に改良を加え新たな機能も盛り込み、 「人に優しく」「環境に優しく」であるとか「衛生的」「高性能」「使いやすさ」「コストパフォーマンス」などなど、 他社

 

との差別化を図り選ばれる商品の開発に力を注いでいるのだと思いますが、要は「他社より早く」「他社より先に」「他社より上に」「他社よりいいも」「他社を追い越す」事に余念がないのではないでしょうか。

もちろんそのような企業が全てであるという訳ではありませんが。

 どの企業どの立場にもそれぞれの事情や志があっての事なので、批判をするつもりはありません。

 

 ただ、今までの社会は人口増加、経済の発展という右肩上がりの社会の中で、大量生産大量消費の仕組みの中で進んできた訳ですが、これからは新たな視点で進歩、発展、対応の方策を、社会全体が持つ時にきているのではないでしょうか。

 

もちろんこれまでの社会や文明の発展にはそのような人々や企業努力があっての今日の日本であると思いますし、自分も十分その恩恵にあやかってきた訳ですから。

 しかし、超高齢社会を迎え更に高齢化率40%に向かっている現状、認知症高齢者の発症率もぐんぐん上がり、2035年には450万人に到達しようとしている現状は新聞等でもたまに取り上げれれます。

 

昭和の始めには6000万人であった日本の総人口が、現在の高齢期の方々の頑張りで、昭和の60年代には倍の1億2000万人を突破し、平成16年には1億2千780万とピークを迎えた。

 それを頂点に現在は人口減少に向かっており、あと40年後には1億を切り、高齢化率は40%超え、70年後には現在の半分くらいの6000万人へ減少、高齢化率は42%になると予測されている。(総務省、統計局データより)

 

 どんどん人口が減少していく日本、高齢者の割合はどんどん増えていく日本に、右肩上がりの成長は期待できないし、社会の方向転換が必要なのではないでしょうか?

  少なくとも人の心の在り方は物質文明中心でなく、人と人が繋がり合う社会へと意識転換を行い、より皆で支え合う社会を作りだす必要があるのではないかと思っています。

 

 話が少しそれましたが、認知症対応型サービスなどと小さな枠の中で対応するには限界点が低い訳で、和田さんが言う「 認知症対応型地域」「認知症対応型国家」に向けて施設も医療も家族も地域も繋がっていくためにこの豊かな文明を活用していかなければいけないのではないでしょうか。

 

 そのためにも高齢になっても、認知症になっても分かりやすい、使いやすい環境を整備していくところに焦点を置いて環境整備を進める必要性のあるこれからの時代に、疑問を感じるこの頃のトイレ事情ではないかと思ってしまいました。

 

外出先のトイレでスイッチなどを探す自分はいませんか?(笑)

トイレの入り口(男女別)を間違えて入りそうになったことはありませんか?(笑)

 

Published by  井

2012年03月17日 Category:スタッフ日誌