人間だもの ①

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認知症という状態になっても、「人」ですから、髪の毛だって伸びます。

髪の毛を切るか、切らないか。

切るならどのくらい切るのか。

 

髪の毛の長さだって自分で決めたい。

ショート、ミディアム、毛先を揃えるなど。

 

でも、認知症という状態になると、髪の毛を切る事が難しくなってくる方も中には見えます。

前回はお店で切ることができても、次もお店で切れるという保証はありません。

今回もお店に行くものの、すぐに立ち上がろうとされ、お店からでられてしまいます。

髪の毛を切ることが出来ません…。

できるだけお店(専門職)で切れるといいのですけど。

 

日にち、タイミング、職員、体調等考え、何度かアプローチをするもうまくいきませんでした。

そうなると、髪の毛はどんどん伸びていきます。

くせ毛により、爆発したような髪の毛になってしまいます。

それでも外へ出られます。

 

通行人から見れば「あの人おかしないな」と思われてもおかしくない状態です。

 

そろそろ限界かな。

ご本人さんも時々邪魔そうにする姿もみられます。

施設長に相談をすると「鏡みながら、自分で切らないかな」と。

そんな話が出てからしばらくして・・・

 

ある日の遅出退勤時、事務所で記録物などの記入をしていると、Nさん自身からこちらに身をゆだねる様な穏やかな表情で事務所入り口の前にイスを持ってきて座られました。

 

「これはいけるんじゃないか!?」と何か僕の心を後押ししてくれるような感じがしました。

 

長くなりましたので、続きはまた後日!!

どうぞ、お楽しみに。

 

グループホーム 舟橋 琢磨

2014年11月14日 Category:スタッフ日誌