仕事の夢とは何なのでしょう?
<介護職> 低い賃金で疲弊 相次ぐ離職「仕事夢ない」
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長らく介護は主婦による家事労働とみなされてきた。
職業としての確立が遅れ、低賃金から抜け出せない。
介護労働安定センターによると、介護職の離職率は17.0%で、全産業平均を上回る。
「家族を養えないからな」
首都圏の介護施設に勤める30代の男性介護福祉士は、結婚を機にそう言って「寿退社」していく仲間を大勢見送ってきた。
「仕事に夢を見られない。このままなら、なり手はどんどんいなくなる」
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毎日新聞 2014年04月27日 東京朝刊より一部抜粋
自分は、本日のインターネットのサイトで上記の記事を目にしました。
仕事(介護)の夢とは何なのでしょう?
記事からは、賃金が低い=生活ができない(家庭を支えにくい)=夢が持てない。
背景にいろいろな要素が含まれているとはいえ、端的に上記ようなシンプルなメッセジととれるような気がします。
でもこのような表現で、今の流れを変えることができるのでしょうか?
「賃金が安い」と愚痴や不満を言いたくなる気持ちも分かります。
この国で暮らしていくには「お金」が必要ですから。
現実、他業種と比べても見劣りしますしね。
切実な問題です。
でもそれはずっと言われていましたし、言い続けてもきたと思うのです。
その成果や効果があって、処遇改善の流れが起こり、少しは交付金や加算として賃金UPにこぎつけています。
それでもまだまだ低い現状にあります。
ではどうすれば更に賃金UPできるのか・・
賃金UPには、施設に入る報酬が増えなければなりません、
その基になるのは、主に「税金」「保険料」「自己負担」です。
つまり、介護業界にお金を回す(増やす)には「国民」「利用者本人や家族」の総意が必要だということです。
「賃金が低い」という前に、目の前の方から、国民からお金をもらうだけの仕事の出来栄えがあるのかないのか、自問自答する必要があるのだと思います。
そこで、いい仕事ができていれば「賃金が安い」「見合うだけの対価が頂きたい」と声に出していけばいいと思います。
賃金とは自分が仕事をした対価なのですから。
そのような視点でいけば、国民(地域)・ご本人・ご家族に対し、納得して頂ける仕事をする事が先だと思うのです。
その仕事とは・・・
認知症に対応できているのか。
身体ケア・体調管理が適切にできているのか。
認知症になっても要介護になっても、介護職がくっつくことにより「人として生きる姿」が取り戻せているのか。
その姿を取り戻す・引き出すために尽力しているのか。
地域に対し、そんな仕事ぶりを見て頂き、安心感をもたらせているのか。
「やっぱりプロは違うね」と言われているのか。
専門職として挑み続ける姿勢があるのか。
諦めずにがんばっていきましょう。
道のりは長いですが、今この瞬間も、私達の支援を必要とされている方々がいるのですから。
目の前の方々の姿を変え、社会からの見られ方を変え、国民の意識を変え、豊かな業界にしていきたいものですね。
全国の仲間達の皆さん。
もうひと踏ん張りしましょうか。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治