他施設より学ぶ
先日、和田さんの計らいにより、研修の一環として大起エンゼルヘルプが運営する小規模多機能型居宅介護にて実習を行ってまいりました。
施設に入ったときの印象は「広い」「設備が充実している」「綺麗」等ありましたが、それよりも印象深く感じたところは、「利用者の姿」「支援に挑む職員の姿勢」でした。
そこでは、我々クラブ滝子に比べ日中の利用者数は多く、登録者数でいえばおよそ2倍の方がいるなかでの支援を行っておられます。
「数が多いゆえに、支援が行き届かず一人一人の思いに応えられないことも多い」とお聞きしましたが、日中の利用者の活動の様子を見る限りでは、「本当にそんな悩みを抱えているのか?」と思われる方は少なくないんじゃないかと感じるものでした。
棚から食器を自由に取り出しご飯を食べる・お茶を飲む、利用者同士での会話も弾む、「(職員も共に食事をいただくことになっているようですが)お兄さんここ初めて?席空けてあげるからご飯食べてらっしゃい」と利用者からおもてなしを受けるほどでした。
半日程しかそこにはいませんでしたが、これまでの支援の積み重ねがこういった主体性あふれる雰囲気を作り出してきているのだと感じました。
「利用者が増え、難しいことも増えたが職員の支援力は上がった」とお聞きしましたが、大事なのは現状に対しての捉え方だと思います。
利用者が増えたことに対し、厳しさ・難しさ・しんどさ等マイナス面が浮き彫りになり様々なことを諦めてしまう所は少なくないのではないでしょうか?
厳しい状況を、職員のスキルアップにはプラスに働くことと捉えて諦めない意識で挑んでいく。
冒頭でお話した設備の面に関しても、ただ充実しているだけでは意味がなく、利用者がこれらを活用できるようになるための支援に挑むことで初めて設備が活き利用者が活き、主体性あふれる生活につながるものだと感じました(ウチで職員しか触ってない・使ってないような物のなんと多いことか...もったいない。)。
どの事業所においてもそれぞれ特有の悩みがありますが、我々の仕事にとって何が一番大切なのかを見つめ直し、忘れず挑んでいく姿勢を「生活の応援団」の一員として日々心掛けていく所存です。
実習に協力していただいた皆様、勉強させていただきました。ありがとうございました。
小規模多機能 クラブ滝子 後藤 欣大