取り戻し☆
重たい皿もなんのその♪
波の女へ来て、2日のHさん。
洗った皿の山とフキンを置いておくと、きれいに拭き、同じ種類の皿を積み重ねられます。
洗濯終わったタオルを置いておくと、きれいにたたまれます。
最初はきっかけを作ったのですが、そのうちご自身で判断され自ら生活行為をされています。
「ここはこういうところなんだ」
「やれる事はやればいいんだ」
そんな空気感は伝染します。
ちなみに隣に座っている男性も最近利用開始の方ですが、
「隣がやってるなら自分も・・」
といった感じなのではないでしょうか。
多くは、波の女へ来て新たに獲得している訳ではなく、
もともと「自分の事は自分で」といったあたりまえの生活をされていたにも関わらず、
介護施設を利用している間は、その能力を発揮する機会がなかなかなかったり、職員さんが親切にやってくれるので、やらなくてよかったりしている事が多いのではないでしょうか。
その行きつく先は、能力の衰退「やれなくなる」「やろうと思わなくなる」といった事に繋がりがちです。
ですので、波の女では、「自分の事は自分で」という柱の一つを大切に、
少しでも有する能力を発揮する機会をと考えています。
そうなると、かつて誰もが行ってきた「生活行為」の取戻し・再現から、能力を発揮するのがとてもスムーズです。
そして「皆でやる・やっていいんだ」
そんな風がその場に吹けばより効果的な場面になっていきます。
脳や体の力は衰える中でも、
「取戻し」「獲得」は可能です。
そんな行為を通じて、「自分の力で生きる」「生きているんだ」
こんな感覚が少しでも体感できれば素敵ですね☆
人ってそうやって生きている生き物ですから。
洗面によりかかってでも、立ってうがいができるって素敵ですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログUPは8日の予定です~♪