命の重み
開設当初より入居されていた Jさん
先週、体調を崩し入院となってしまいました。
2年4ヶ月の間に体重は5Kg程落ち、最近では起き上がるのが精一杯で、歩行も付き添いでなんとかギリギリ歩かれていたものの、気力、体力共に低下の一途をたどるばかりでした。
「分かりません分かりません」「どうしましょ」「寝かして下さい」・・・
最近では一日中うわ言のように話され続けていた Jさん。
僕らは何ができたのでしょうか。
それなりに自立支援、生活支援を軸にスタッフでアプローチを続けてきましたが、それでも認知機能、体力の低下を食い止めることができず、今回持病(多分)の悪化で入院となってしまいました。
もともとギリギリの暮らしでしたので、今回の入院で寝たきりになってしまう可能性が高いばかりか、もしかしたら最後の時を迎えることになってしまうという最悪の事態も想定せずにはいられません・・
私たちの力不足、認識不足も間違いなくあったことでしょう。
本当に申し訳ない。
人生をまるっと預けられている私たちは、今回の事態を真摯に受け止め、反省しなくてはならないのだと思います。
そして次のチャンスに活かせるようにしなくてはなりません。
「婆さんから学び、婆さんに還そうね」をうたい文句にしているし、そうあるために尽力し続けなければならないのだと思います。
それが人生を委ねられた私たちにとって、とても大切な姿勢だと思うのです。
「無力・・」と思わずにはいられませんが、足を止めることなく日々挑んでいきたいものです。
そう遠くない間に訪れる、最後のその時まで。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
昨日は、県内の訪問介護スタッフ向けの認知症研修会の講師を務めさせて頂きました。
認知症に関わる最前線のスタッフの皆様からたくさんの学びとエネルギーを頂きました。
ありがとうございます☆