姿勢
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高齢や要介護状態、認知症の進行状況によっては、姿勢の保持が難しくなる事があります。
本人の脳や体の状態だけのことはなく、使っている椅子の形状の影響を受けることもあります。
滝子で使っている椅子は写真の、黄色の椅子ですが、背もたれにひじ掛けもついている回転タイプです。
どの椅子もそうですが、座り慣れていくと、どっぷりもたれてしまう癖がついてしまうことがあります。
姿勢が悪いと色々と良くないのですが、食事の時の「食べるための姿勢」もちゃんとしたいものです。
職員はいい姿勢を目指し、クッションを背中や肘にあて、姿勢を保つための工夫をしているのですが、それでもなかなかいい姿勢を作るのは難しいと感じています。
丸椅子です。
誰でも、なんでもという訳にはいきません。
転倒に備え、そばから離れない体制がとれる時。
本人さんの体が丸椅子を認知し、姿勢保持をしようとする反応があるか。
椅子の高さ、足の接地はどうか。
座面に対して、重心をどのあたりにとるか。
体に痛みがないか。
様々な状況把握が必要ですが、条件をクリアできるようにアプローチすると・・
食べる姿勢が整い、意識がはっきりし、自分で食べる割合が増え、スピードが上がり、食べこぼしが少なくなったり等、色々ないい要素が出てきています。
最初は20分くらいで後傾になったりして、通常の椅子に座りかえていましたが、少しずつ座位保持の時間も長くなってきて、最初の倍くらいは座位保持できています。
(倒れ掛かった時にカバーできるように、他の椅子を背中や横にセットする等のサポート環境も体制です)
姿勢に影響を与える本人にあった椅子環境の見直しも、大切な仕事ですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2016年09月03日 Category:スタッフ日誌