「年度末最終日」の「有終の美?」

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平成24年度の最終日、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしたでしょうか。

 

正月に続いて、新年度の始まりは新たな思いを抱きながらのスタートになる訳ですが、それを迎えるにあたって、3月の月末の今日は、 大晦日みたいな位置づけになるのでしょうか。

 なんとなく区切りである一日という心持ちでどのように過ごすか考えていたのですが、午後より天気が回復したので突発的に桜を見に行く事になりました。1階では2班に分けて桜を見にいく事になり、桜並木のある公園へ出かけました。

お出かけ前には、前回の轍を踏んでスタッフの小林さんが、入居者さんの身なりをしっかり整えて出発していきました。サスガです。

 

自分は1班が帰ってきてから2班目で出ましたが、写真の通り素敵な景色と入居者さん達の姿がそこにありました。 入居者の皆様方は「わぁ~綺麗!!」などと景色を楽しまれ、桜の中を進んでいました。

 

そんな流れで夕飯も済み、穏やかに夜の時間が過ぎていきました。

 

 

ところが、これで終わっていくのが滝子通一丁目福祉施設ではありません。

 

19時45分くらいから、2階より内線が入り、「Kさん1階にいますか?」「来ていませんよ」とスタッフ河村君とのやり取りが耳に入る・・・

お出かけしちゃったのか???

外は真っ暗、それに今日の夜は冷えていきているというのに・・・

 

という訳で年度末最終日の夜にして、お出かけされる方が出て、捜索開始となりました。

それも指示命令系統はバラバラ、皆があせってバラバラと施設近隣の捜索に出る有様。。。

 

結果としては、1時間後に警察から連絡が入り、保護しているということで一件落着になりました。

 

今回の捜索体制は、施設に出勤のスタッフに加え、休みのスタッフも迅速に捜索に加わり、22名の全スタッフ中11名で捜索を行いました。

やらかした事はお粗末ながらも、波の女の協力体制は自画自賛したいところです。

その皆の思いや行動が身を結んだのかどうかは別にして、無事元気に戻られて良かったです。

今後も自宅への思いを大切にして頂きながらも、ホームでの暮らしの質向上に努めますのでよろしくお願い致します。

 

夕食後は片付けをされる方、入浴される方、就寝準備をされる方、トイレ介助等々、ドタバタしている時間帯ではありますが、遅番が帰って夜勤者1人になる時間までは玄関から自由に出入りできますので、その合間を縫って、出られたようです。

今回はチャイムの不具合が起こった可能性もありますが、ひと時も気を抜くことができないのが私たちの仕事です。

 

それでも、「鍵をかけたほうが・・・」とならないのがウチのいい所なのでしょう。

 

年度末最終日の夜に起こったドタバタ劇は、新年度を迎えるにあたって「いつ・どこで・何が起きるか分からない」という認識をいっそう強く考えさせられる機会となりました。

 

安心・安楽・安全とはいかない「人が生きる」ということを追求することの素敵さと、危険さを理解しつつ、新年度の挑みを仲間全体でしていきたいと思います。

 

戻られたKさんに、「調子はどうですか?」と伺うと、

「元気です!!」と満足気な様子。

職員の目がない一人お出かけって、脳や身体を使ってワクワクドキドキなんでしょうか。笑

 

「有終の美」 ー 物事をやりとおし、最後をりっぱにしあげること。

Kさん、自宅に戻ることはできなかったですが、年度末に職員の気を引き締めあげて頂きありがとうございます。

 

Published by 井

 

 

 

 

 

2013年04月01日 Category:スタッフ日誌