強み弱み
小規模多機能クラブ滝子ぼ利用者さんは、
要介護1~要介護5の方がみえます。
記憶や判断力等の脳の力は別として、
体の動きは、自立に近い方から、全介助の方まで幅広くみえます。
「自分の力を使って自分の生活を組み立てる」を応援する事を大切にしていますので、
生きるために必要な「食」に関する事の獲得行動の応援を昼食を中心に行っています。
何を食べたいか想起~食材の買い出し~食材の運搬~食材の調理~取り分け・配膳~食事~後片付け
といった一連の流れを、能力のある方は活用したり、引っ張り出したりして賑やかにやっています。
という生活支援の風景は、生活能力がある方や体が動く方が中心で行っていますので、
よくみていると、動く方と動かない方が半分半分といったところが現状です。
波の女の仕事の仕方が「いいね!」と言ってくれてる方々がいますが、
パッと見、動ける方が能力発揮の機会、社会参加をしている等の「動」の部分が目にとまりやすいですし、
そのような応援をしている介護施設の方が少数派なので、好印象を受けられるのだと思います。
介護保険の理念にのっとり、「有する能力に応じ自立した日常生活を営む事ができるよう」
を目指していますので、そのような「動」の支援はクラブ滝子の強みであると思います。
その逆、弱みの一つに「静」の方への関わり、応援の仕方がまだまだ弱いという側面があります。
動ける人、動く人、話せる人、要望できる人への関わりが多くなるのは仕方ない事ですが、
そこへの対応が増えてくると、動かない人、動けない人、話せない人、話さない人が、置き去りにはなっていないものの、
その方々に合った、丁寧かつ必要な関わりに手がまわりきらない現状があったりします。
このあたりが、クラブ滝子の弱みの一つであり、意識とアプローチの強化を目指す必要があると自覚しています。
このような現状を報告しても、
「またまた~」「そんなに謙遜しないでも」
という風に思われる方がいると思いますが、事実は事実です。
家族からこんな激励を頂きました(苦情ですね 汗)
食べる能力や意識が下がっている方の娘さんからです。
「特別になにか作ってほしいとは思っていません。
皆さんが作って物を少し長く煮たり、パサつく物は汁気ででのばしたり、
皆さんの普通食を1品軟らか食にして平等にして平等に食べれるようにしてほしいいです。
食べれてる人だけ食べてそうでない人は食べれないで終わるのはおかしいと思いました。
一人ひとりみるのは大変だとわかっていますが、食事も普通食の人だけでなく、
やわらか食の人も平等にお願いします」
と。
軟かくしたり、カットしたり、食べやすい形状に手を加えたり、ゼリーその他で捕食したり、姿勢を工夫したり、タイミングを工夫したり、介助したり、
やれる事はやっていますが、配慮が足りていない時があるのも事実です。
そんな配慮が足りていない一部分だけを家族が見てしまうと、全般的にそうなっていると思われても仕方ありません。
情報の伝達不足もあるでしょう。
少し言い訳をしてしまいましたが、紛れのない事実であり、弱みでもあります。
まだまだ未熟ではありますが、本人家族にとって必要な事がチーム全体でできるよう、
伝える事、家族へ情報を出せる事が自分の課題ですね。
強みの維持向上、弱りみの把握と改善
しっかりやらないとね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログUPは16日の夜間の予定です。
よろしくお願い致します~