意思を行動に移す
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脳の萎縮とともに、歩行や座位の保持が難しく
なってきている方があります。
この方も自分の意思をしっかり持ってみえる方
なのですが、行動に移す事が難しくなっておられ、
座っている事が増えています。
いや、ほとんど座っている状態ですね。
このブログを見ている方のほとんどは、
「意思を行動に移す事ができる」方々だと思うのですが、
それがどれほど素敵な事か。
その恩恵にある事に感謝しなくてはと思うのですが、
なかなか動きづらくなってきている方々を
応援している中で、より一層ありがたみを感じたりしています。
でも、動きづらいとはいえ、なんとか行動に移そうとされる場面はまだあります。
最初の写真は、ご自身で立ち上がり、
一生懸命歩こうとしている場面です。
もちろん自分の力だけでは、立ち上がれないので、
立ち上がる準備や、立ち上がろうとするきっかけ、
心の動きを引き出す所は段取りさせて頂きます。
それが整えば、
自分の力で立ち上がり自分の力で歩く
事ができますので、それを見守り、応援してみました。
結果、1メートル歩くのに、机につかまりながら
10分程かかりました。 自分の力だけで。
10分もかかって
ではなく
10分も行動できた
ですね☆
もしかしたらいつか自分の意思を行動に
移せなくなる時がくるのかもしれません。
でも、その時まで、心と体の力を
失わせない、引っ張り出すアプローチ
をし続けるのも僕らの仕事なのだと思うのです。
色々な場面で「意思を行動に移す」事を
支える仕事を大切にしていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2019年07月30日 Category:スタッフ日誌