挑みに拍手(後編)
(前回の続き)
フロアリーダーが音頭をとり「生活支援」への挑みを始めたそうです。
スタッフも入居者も混乱の中一丸となり進まれたようです。
その内容を報告会で報告されました。
・ユニットの職員で意見を出し合った。
・いろんな意味で「自分達のことは自分達で」というスタイルが定着してきた。
・職員がすぐに手を出してしまうのではなくやっていただく。
・入居者様の「まだまだできるんだ」という自信を回復するということを一緒に感じ、喜ぶ。
・最初は不満とか腹を立てる方がいたりと大変だったが、回を重ねていくうちに自然に自分の食事は自分で取りに行くことができるようになった。
・持っている能力にも再発見できた。
・今回の実習を通して、ユニット内の支援の方法も大きく変化しました。
などなど、大きな変化が出たそうです。
素敵ですね。
お茶や味噌汁は自分達でついでもらおう!!
最初は文句言われる方もできない方の面倒をみて下さるのが自然となりました。
皆が動くと自分もしなくちゃいけないのかしら・・
そんな入居者さん同士の「相乗効果」もあり皆さんが進んで「なにかやる事ある?」と言われる。
生活空間に「自分の事は自分でやろう」という風がフワっと吹き始めたのだと思います。
調理をしているとレクをやっている暇もない程で食べるという生活の習慣がついてきたように感じます。
あらかじめ決まってたメニューも皆で考えようとなり、「それならこうしたほうがいい」等知恵の宝庫に関心するばかりです。
これからもできる事から少しずつ増やしていきたいと思います。
こんなコメントで締めくくられていました。
不安や大変さがある中、挑んでいった岩倉市のグループホームのリーダー佐藤さんとスタッフさん達に拍手ですね☆
「挑めば必ず響く」
これは諦めずに挑んだ方に訪れる仕事のおもしろさ・大変さ・大切さ。
そして、認知症という状態にある方の「生きる姿」の変化。
こればかりは挑まないと味わえない感覚なのかも知れません。
共に挑み続けていきましょう。
「自分の力を使って生きる」のが人ですから。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今日本屋に寄った時、ふと目がいきました。
やっぱり目立ちますね。
施設に一冊「大逆転の痴呆ケア」
長谷川和夫さんの本と並んでました(笑)