振り返り

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大津市の園児死亡事故に関して、

全国に衝撃が走っていますね。

 

本当に痛ましい事故で、子を持つ自分、

福祉の現場で働く自分が、この事故は

決して他人事ではない事と捉えています。

個人的に憤りと悲しみで涙しています。

 

私達の対象としている、障害等をもった

高齢者の方々は、園児と同じく、

「自分で自分の身を護ることが難しい状態にあります」

 

という事で私達がくっつき、不具合、不利益を被らないよう、

様々な人権や安全を守られるように、仕事をする必要があります。

 

今回の保育園の会見を聞いていて、この事業者は

本当にしっかりと予測、対策、実施を行っていた事が

よく分かります。

 

逆に、自分達の事業所の外出支援に当てはめると、

安全面に関しては、あんなにしっかりできていないと反省

させられました。

 

そのような状況で、不可抗力とはいえ、今回のようなケースが

自分の事業所の外出支援時に起こったとすると、

「危険予測ができていない」「対策ができていない」

「訓練されていない」と、指摘を受けてしまう事が考えられます。

 

外出時の付き添い、支援の方法だけでなく、

利用者を車で送迎したり、外出したりする時の

運転についても、同乗の利用者の安全を護る上で

様々な危険予測や技術が必要であります。

 

今回の事故を繰り返さないための、ドライバーの意識や、

環境面での対策やルールの改善も必要ですが、

福祉事業を営む立場として、利用者の安全を護りながらも、

社会参加の機会を確保するための方策の

見直しの機会としたいと思います。

「事故にあうリスクがあるから、外出しない」

という訳にはいきませんので、

僕らに今できる事を考えていきたいと思います。

 

今回の事故の被害者にあわれた方々に対し、

心よりお悔やみ申し上げます。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

2019年05月10日 Category:スタッフ日誌