掃除

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「汚くて死にはしないが・・・」

掃除をしなくたって生きていける。

汚くたって死にはしない。

だから、婆さんたちが掃除をしようという気持ちにまで

職員がもっていくのは難しい。

食うために必要な調理・買物のようにはいかないのだ。

 

掃除は生きていくために必要不可欠なことではないが、

その分だけ行う機会が少なく、

「やらなくなるとやれなくなる」ことにつながりやすいことを

しっておくべきだ。

 

と「大逆移転の痴呆ケア」和田行男著 P31にも記されているとおりで、

現場においてなかなか「掃除」に気持ちと動きを持っていくのは難しいです。

 

声かけはだれでもできるが、巻き込む「風」を起こすには、

その場を形成するエネルギーを必要とします。

 

写真は、クラブ滝子のスタッフが、皆を巻き込んで掃除をしている

シーンですが、なかなか楽しそうで、豊かな時間にも見受けられました。

 

夜に職員がもくもくと毎日掃除をしていますが、

利用者がいる時間に、利用者を巻き込んで、

脳と体を使い、関係性やその場の空気感を作れるのは「技」でもあります。

 

このような場のつくり方や留意点を、スタッフ会議で

検討してみるものいいですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2018年11月15日 Category:スタッフ日誌