文明の利器
本日朝、通いサービス利用予定の方のお宅へ行くと、ご本人どこかへ出かけてしまったとの事。
状況によっては、探すのに時間がかかる事がありますが、
この方、GPSシューズを利用されている方なので、PCで「位置検索」~
ポンポイントで「ここだよ~」と情報を確認できます。
後はその場所へ急行するだけです。
今日はどこにいらっしゃるかと探してみると・・
街路樹の根っこのあたりの草とりをされていました。。。
ここを通る方々には、この方の行動がどのように見えているのでしょう。
誰も何も関わっていないし、気にもされていない様子でした。
とりあえず声をかけて乗車、クラブ滝子へ通って頂きました。
いや~ 文明がもたらした便利な道具ですね☆
最近は介助ロボットの開発普及もさかんですし、
活用している所には、加算がつく可能性もあると聞いています。
まぁ、いくら便利とはいえ、道具を使いこなすのは「人」ですので、
上手に有効活用していかないといけないですよね。
前回この方の行方が分からなくなった時は、GPSシューズをはいていなかったので、
探すのに結構時間かかってしまっていましたし。汗
要介護の方々にとって、生活の幅を維持・拡大できたり、
職員の負担軽減になる文明の利器の発達は大歓迎ですね☆
と、ここまでの記事でしたが、この内容にご意見を頂き追加記事です。(12/7)
上記の考えはそういう側面・利点もありますが、別の側面からみると、
大切な事が抜けおちている片手落ちの発信になっているかもしれませんよ。と。
いとも簡単に基本的人権を侵害している可能性があります。
文明の凶器ともいえるかもです。
自分の意思や確認承諾とは関係なく、勝手にその方のプライバシーや行動の把握を
一歩的に行っている訳ですから。
人として生きることを支えると唱えておきながら、
人として踏み込んではいけないかもしれないことを
容認しているGPS端末の活用と考え方。
僕ら側の視点だけでなく、ご本人の立場、基本的人権の視点もちゃんと考えながら、
「単純に便利」で片づけてしまってはいけない事だと再認識させて頂きました。
GPSへの評価は慎重にしないとですね。
そして、「はたしてどうなのか?」
と論争しながら、「人が生きる」を本人視点で応援できるように
していかなければならないと、考えさせられました。
大切な気づきをありがとうございます☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ちなみに・・・
お尻を拭いてくれる機械も開発中だとか。。。
いっかい拭いてもらいたいものです。笑
理解力がない方には、恐ろしい道具になるかもですが。
ちなみにGPSは、自分も知らないうちに、
自分のスマホを嫁に設定され、
自分の所在位置をチェックされていた時がありました。
そんな事を知らない自分。
「今日、○○行ってないだろうね!?」
と聞かれて、汗かきながら言い訳している自分を思いだしました。汗笑
誰にも干渉されず、内緒にしておきたい事があるのも人の生きる姿。
本人側の視点、大切です~笑
次のブログUPは12/9の予定です。