有する能力

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介護保険の基本方針に

「有する能力に応じ」という文言があります。

私達介護事業者は、この言葉の意味と目的を

しっかりと受け止め実践に活かしていきたいところですが、

これが結構難しいですよね。

 

現場で起こりがちなのは、

「状況、状態に応じ」

という事がよくあったりします。

 

ご本人の持っている力を引き出す事が、

「有する能力に応じる」には大切なのですが、

引き出しができず、目の前のそのままの

状況、状態に職員が合わせているという事が起きがちです。

 

「歩けないだろう」

「動けないだろう」

「できないだろう」

から入ってしまうと、

「有する能力に応じ」ではなく

「状態に合わせ」になってしまい、

結果、能力を失わせてしまったり、

かえって手間、時間がかかってしまう事もあったりします。

 

有する能力の引き出し方は

色々なアプローチ、テクニックが必要になりますが、

コミュニケーション力

関係性

見極めや予測力

環境設定

知識、技術

情報収集や交換

アイディア

等々、これまでの自分の持てる力を

最大限発揮、活用してこその

有する能力の引き出しにつながるのではと

思ったりしています。

 

「今、まだそんな力はないなぁ~」

でも大丈夫。

今までの自分、これまでの自分を

越えていけるのが、今日から明日からの自分です。

もちろんえらそーに語っている僕も同じです。

僕だってまだまだまだまだ。。。

 

僕らの仕事は、相手との響合わせの中から生まれる

とても大変であり素敵である仕事です☆

 

自分力総動員の日々の積み重ねは、自分力を伸ばし、

自分自身の有する能力の向上の先に、

昨日までとは違う、自分と相手との関係の中で

よりよい介護につながっていくのだと思います。

 

皆で越えていこうよ「自分」を

互いに鍛えていこうよ「チーム」を

工夫、改善していこうよ「仕事」を

 

その先によりよい介護があるのかもね。

みんなで少しづつ、でも着実に進もうね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

そうそう、前回のブログ紹介したOさん。

後日、施設葬儀となり、通夜と偲ぶ会を行いました。

Oさんの思い出にひたり、飲み食いして、笑顔で

送り出しましたよ☆

お疲れ様でした。

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2019年06月23日 Category:スタッフ日誌