有終の豊かさ(前)
Published by sato
先日、グループホーム入居者さんが、静かに息を引き取られました。
僕らの仕事は、「人として生きる」事を支える仕事です。
生きている間に、どれだけ関われるかが大切です。
しかし亡くなった後の旅立ちの時にも、多くの事を学び・考える機会を頂きます。
次に活かすために。
自分が成長していくために。
その方を忘れないようにするために。
今回は初のホーム葬となりました。
といいましても、「通夜と称した宴会」でしたが(笑)
「しんみり」というよりは「にぎやかに」ご本人を偲びながら送り出したいと職員有志が集まりました。
ありがいことに近所の方々や、他の入居者のご家族も寄って頂けました。
最初少しだけ、お焼香をまじめに執り行いましたが、30分後には・・・
「お疲れ様でしたー」
「よく頑張られましたー」
と宴会の開始です。
ご本人が頑張られました。
職員も頑張りました。
誰もに平等に訪れる「最期の時」
近くにする必要もありませんが、遠ざける必要もないのではないでしょうか。
だとしたらご本人も職員も、出会い・共に生きた時間を振り返り、賑やかに送り出してあげたいものです。
故人を目の前にしながら、生前の思い出・苦労話に花が咲きます。
撮りためた写真を次々映すたびにその時の思いや話で盛り上がります。
途中でお経をあげる職員がいたり・・となんでもありです。
途中で和田や社長も参加となり、2時間の宴会が終了しました。
一生懸命支援したからこそできる、振り返りの豊かな時間。
こんな素敵な最期もありかなと思える有意義な時間でした☆
Tさん、ご冥福をお祈り申し上げます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2015年05月12日 Category:スタッフ日誌