業務の向こう側

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自宅近所のスーパーで買い物をしようと店内を進んでいると・・

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「おっと!陳列中ですね」

 

「では、違う通路へと・・・」

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「こっちもですか!」

 

あちこちで通行止めです。

こちらは、買い物カートを押しつつ、幼児もつれているので、

存在感といいますか、移動の際の「音」や「気配」はそこそこあると思います。

 

それで近づいても、お客に対する配慮や声かけなど一切なく、黙々と陳列を続けています。

「やれやれ」

でも、自分達だって同じような事をしているのかもしれませんよね。

 

個人として与えられた、やるべき事柄に集中しているのはわかりますが、

それだけでは本末転倒になってしまいます。

「何のために陳列しているのか」

「誰のため、もしくは誰に買ってもらうのかという事をイメージできているのか」

並べるだけだったら、小学生でもできるかもしれません。

 

与えられた事や、やるべき事を淡々とこなすだけが仕事ではありません。

「自分がこうしたい、こうやらなくちゃ」

といった事ではなく、

「自分がこれをする事は、誰や何にとって必要だったり大切だったりするのか」

「自分が今やっている事が、何のためで、どこに繋がっているのか」

「それをしている自分の姿は、まわりの人から見てどう見えているのか」

「対象となる方にとって、自分の今やっている事が活きているのか」等々

 

そんな、「目の前の業務の向こう側の仕事」まで視野を広げたり、

「やっている事の目的」を理解したり、

それをしている「周りの環境へも気を配る事」が必要なのだと思います。

 

これは介護も一緒です。

「自分のやりたい介護」

「やってあげたい思い」

ではなく、

目の前の1回1回の介護や関わりが、

将来や先を見据えて、能力低下につながらないようにしているだろうか

相手の心理にどう影響していくのだろうか

周りからみて、どのような仕事をしているように見えているのか

等々、先々や周りへの繋がり広がりを意識して仕事をしていかなければならないと思うのです。

 

「相手」や「周りの人」にとってどうなのか?

を忘れないように、置き去りにならないように、していきたいですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

金曜日から福島県へ移動します。

東日本大震災による、福島原子力発電所の事故があった町に入らせて頂く事になりました。

波の女も属する「おせっかいねっと(災害支援法人ネットワーク)」の活動の一環です。

その関係で次のブログUpは10日か11日頃になると思います。

しっかり学び感じとって、何かできる事がないか考えてきます~☆

 

 

2018年04月04日 Category:スタッフ日誌