次のステップへ☆
本日は久しぶりのグループホーム2階勤務。
状況把握はしているものの、勤務で入るのは1ケ月以上ぶりか。
K様も病院から入居され1ケ月ちょっと。
どのような変化があるのか。
自分が知る限りK様の買い物はいつでも車椅子に乗れるように車椅子を押しながらの市場往復。
そして市場内では依然、他の入居者も含め、べったり職員の付き添いが目についていた。
さて、そろそろ次にステップに移せるかどうか見極めねば。
本日出勤のスタッフに聞くと、車椅子を押してはいるが乗ってはいないとのこと。
この情報と、階段での動き、降りてから玄関までの歩行姿勢、バランス。
これなら行けると判断し、行きは手押し車にて歩行の様子を見る。
道中の花を見て、「きれいだな」と話すゆとりもある。
(一番後ろの方)
前の方との距離、スピードを合わせる調整力、交差点での左右の注意力等々しっかりしている。
市場に到着し、買い物の動きも次のステップに挑む。
本日はK様を含む3名。
買い出しリストを男性利用者に渡し、財布はK様に委ね、荷物持ちをもう一人の女性に依頼する。
自分はこの3名の組み合わせは初めてだったが、この中でのリーダーシップを男性利用者に任すことにした。
「Sさん、他の二人に声をかけながら、ご自分達で買い物をお願いします」
あとは、離れて様子を伺う。
いつもは、職員に連れられている感のある2階入居者の方とスタッフの動き。
そろそろ、「スタッフ抜き」で、「入居者が主体となる買い物の風景」を2階も定着させねばと思っていた。
(1階は単独で買い物できる方がみえる)
男性が店まで先導し、他入居者に声をかけ、野菜を選んでもらっている。
支払いはK様。 出足好調☆
遠くから見守る。
次は魚屋に皆を誘導する男性利用者。
「エビを18匹」とリストに書いてあるものを店員に伝える。
ふとみると、K様は男性の上着の後ろを掴んでいる。
不安定で掴んでいる訳ではなさそうだ。
男性入居者を頼り、寄り添っているようだった。
魚屋では協力して支払いをしているようだ。
この時だけ近づき写真撮影。またすぐに姿を消す。
まだまだ買い物途中で職員の声が良く聞こえたり、誘導している姿をまだ多く見かけるが、目指すは入居者さんだけで買い物できる姿だ。
もちろん、「有する能力に応じて」ということで、ご一緒する入居者さんの状態に合わせてなので、全ての方にできる訳ではないが。
ただ、うまく動けない方への声かけを、動ける入居者さんがして頂く互いに助け合っての動きが出れば、職員の出番が減るし、職員に連れられての買い出しから、自分達の力で行う買い出しへと意識や雰囲気が変化していくことになる。
帰りの声かけはこちらで行い、先に店を出て、施設に戻る方向を理解しているか建物の影に隠れて見る。
方向もばっちり。日々の買い物が定着しているようだ。
帰りの途中までは手押し車にて進むK様。
途中から他の方に手押し車を渡し、K様は一人で傘をつきながら歩きだした。。。
さあ、ここから次のステップへ2階の入居者もスタッフも挑むことにしたいと思う。
いつになく、明るい表情のK様だった。
Published by 井