流れ作り

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「入浴大嫌い!」のIさん。

(クラブ滝子では)汗

毎日夕方から通いサービス利用されている方で、

夕食とお風呂が主の目的となります。

となりますが・・・「入浴」に関してはなかなか入りたがられず、

怒られる事もあり、支援の難しさを感じています。

 

すんなり?いくときもあるのですけどね。

いかなるアプローチに対しても、絶対に入らないのであれば、

それはそれなのですが、「入れる時がある」という事は、

「その差は何なのか?」

を考え、アプローチに活かしていくのが私達の仕事です。

 

そのIさん。

本日久しぶりに、夕方のお迎えに自分が行く事になりました。

「さぁてどうもっていくか・・」

とにかく最初から最後まで一貫して、

「お風呂入って食事食べる」

という流れを、できるだけ自然に、でも必然的にそうなるようにもっていくアプローチをしました。

 

お迎えのあいさつの後、

「予約頂いた、お風呂と食事用意できたので、迎えに来ました」

「いつもいく銭湯が改修中で利用できないので、こちらで風呂用意させて頂きました」

 

短期記憶障害がおありになるので、ひたすらこのようなメッセージを繰り返し、

「今から何をしにいくのか」

という目的を、ご本人さんの記憶というより感覚に刷り込みアプローチを繰り返します。

 

「お金は?」

と聞かれれば、「午前に予約いただいた時に、風呂代と食事代頂きましたので大丈夫です」

と、心配要素を少しでも減らすための繰り返しアプローチも聞かれるたび5回、10回とお伝えし続けます。

 

「気持ちよく入って頂けるように、今お湯を入れているところです!」

「お湯たっぷりのお風呂は気持ちいいですもんね」

少しでもいいイメージを持ってもらえるように、繰り返します。

 

家の中でも、車の中でも、到着後もすっと、

「お風呂あがったら、食事も用意しますね」

行動の流れもお伝えし続けます。

 

ご本人の記憶の障害(忘れる・覚えられない部分)を補うという事は、

聞かれた事に繰り返し応える

ご本人さんの記憶や判断能力の肩代わり?

になるような、これからやるべきことをお伝えし続ける事でもあります。

 

そんなこんなで、到着後は用意したお風呂へご案内~

「風呂入った後、ごはんになるのね(ご本人)」

「はい!そうです~!!! ごはんも今用意しておりますので、ごゆっくり~」

 

今日はスムーズ♪ よかったよかった♪♪

 

ただ、入浴しても、頭や体をあまり洗いたくない方なので、

それはそれで、洗う理由を作らないといけなかったりします。

 

「(ご本人から見えない)背中の湿疹だいぶよくなってきましたねぇ~」

「洗って、薬を塗っておけばもうほとんどいいと思いますよ」

と体を洗うきっかけを作ります。

 

その次は、

「ご本人から見えない)髪の後ろに枕の綿?がたくさんついていますね」

少し払う仕草を続けながら「これは洗った方がすぐとれますよ」

と、頭も洗って頂けました(一部介助)

 

こんな感じで、一貫して流れを作りながら、

なるべく自然かつ、必然的に

「風呂入ってごはん」

を実践する事ができました。

 

流れをつくり、そこに必要性や楽しさを加えながらの支援がうまくいくと、

きっと本人も、こちらも有意義な時間となるのだと思います☆

 

考えながら実践

繰り返して続けていきたいと思います~☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

*次のブログは10日頃の予定です~

あっ!すみません!!

12日の夜のケアマネ向け研修会、

田中義行氏をお迎えしてのケアマネ研修会、講師先生の都合により”延期”となりました

よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

2018年03月07日 Category:スタッフ日誌