演出力
正月3ヶ日が終わりました。
色々ハプニングはありましたが、まぁまぁ豊かな時間が過ごせて?良かったです。
皆様にとっても良い正月でしたでしょうか。
滝子の入居者・利用者さん方々ものんびり過ごしていたように感じます。
いつもは朝の流れが組みたっていくように仕掛けていきますし、アプローチしておりますが、正月くらいはいつも通りでなくてもいいかぁ~ということで、朝寝坊OKのフロアもありました。
ただ「だらだらと過ごす」では意味がないので、正月を感じられるようにするにはどうすればいいか?という事を考え、アプローチすることが大切だったのだと思います。
記憶の力に加え、日時や見当をつけにくくなっている方々が多いのでその演出には工夫が必要です。
「視覚」には正月飾りにおせち料理
「嗅覚」や「味覚」にはおせち料理や出前、酒の振る舞いや宴会
「聴覚」には紅白歌合戦、除夜の鐘を経て、正月の音楽(琴の音色とか)
「体感」には初詣
「記憶」にはスタッフによる繰り返しの話題の振りまきや、正月に関する話の引き出し話法
まだまだたくさんあるのだと思います。
ただ、介護や介助をするだけが私達の仕事ではありません。
「人が生きる」という事を支えていく訳ですし、「生活」の組み立てなおしを目指す訳ですので、そこに生活感の演出は欠かせないものだと思います。
「生活をしている」と感じる一つの要素には「季節感」も含まれます。
「正月」はその中でも分かりやすい行事であり、節目でもあります。
皆様はどのような場面で「正月」を感じられるのでしょうか?
そして、「生活支援」にはそのような演出も意識して行う事が大切なのだと思います。
介護職って、豊かな感性や演出力も必要なのだと思います。
いかがでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
小規模多機能・クラブ滝子は、おせち料理の材料に10万程費やした豪華な正月でしたよ☆