生きざま
最近利用開始になられた方の話です。
写真は1週間前の朝のものです。
フロアに戻った瞬間、写真の状態だと何を思うでしょうか。
自分は椅子から「ずり落ちた!(汗)(焦)」と思ってしまいましたが(歩行不安定、認知症ありの方なので)、
次の瞬間、床にこぼれたお茶を、自ら拭いているのに気づき、ほっとしました。
本日の夕食時、一生懸命床に落ちている何かを拾おうとされていました。
それは食べこぼした米粒2つ。
この方、元住職さんでいらっしゃったので、食べ物を大切にしたり、きちんとしたいという感覚が身に染みついているのでしょう。
人は脳の調子が悪くなっても、体に染みついた感覚・習慣・習性が残っていくことが良くあります。
「生きざま」がでるんですね~
ん!? という事は、自分が認知症になったら・・
落ち着きなくすぐどっか行ってしまい
女性職員に声をかけ
食べ物は好き嫌いが多く菓子ばかり食べ
面倒くさがり屋で
口から出まかせばかりの老人になってしまうのか・・
恐ろしい。。。
そんな自分の対応をするスタッフに申し訳ないし、
「このじじぃ、うっとうしいなぁ!」と虐待を受けている自分が想像できてしまいました。汗
自分の習性を変えるか
認知症にならないようにするか
「認知症にならない」という事は保障されないので、
習性を変え、介護の倫理観、職業観を今のうちから少しでも変える事が、
年寄になった自分の、最期のステージを少しでも豊かにする大切な要素となるのだと、
改めて考えさせられました。
あとは、キーパーソンとなる身内の人との関係性でしょうね。
このままだと、危険だな・・汗
なぁんて事を、頭の中でぐるぐると考えてしまいましたが、
利用者さんからは、いつもいろいろ考えさせられる要素を頂いています。
目の前の方々から学び続けていきたいと思います☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログUP予定は15日頃の予定です。
よろしくお願い致します☆