生活支援の醍醐味
「今日は夕方から涼しくなってきたね」
この言葉の意味、背景が分かるでしょうか?
前回のブログの流れのままですが、入居6日目で出たI様の発言です。
社会と繋がり、それを感じ、表現できるという素敵なコメントですね。
施設の中暮らしだけでは出てこない表現ではないでしょうか。
その背景は、まだ越してきたばかりですので、「あれがない」「これが必要」となり、自分が生きていくために必要なものを調達しに社会へ繰り出しているということがあります。
昨日はご自身のベッドを注文しにホームセンターへ
今日は皆と一緒に買い物へ
自分好みの帽子をセレクト
暮らしに必要な物を自分で調達しに街へ繰り出すという、きわめて普通の暮らしを目指して支援していますし、ご本人もそのために心と体の力を発揮しながら、生活の再構築にいそしんでいらっしゃります。
長き入院生活に別れを告げ、必然的に体を動かし始めてちょうど1週間の今日、ギリギリながらも滝子行きつけのスーパーより自分の足で歩き続け、階段を上り戻ることができました。750m!!
「そろそろ車椅子に座りますか?」との問いにも「歩きます」と前向きな返事。
疲れの中にも、「やれる自分」を感じられているようで、活き活きとした表情が伺えました。
さすがに疲れたのか、自分の意思で部屋へ戻られこの通り↓↓笑
「疲れたわ・・・」 過用には注意ですね。
昨日は近所のセルフうどん店でお好きな具をチョイス。
今日は台所の掃除をされていました。
「いつもごちゃごちゃやっとるけど、こんくらいサッサとやらないかんわ」と。
女性の方々の前でそんなこと言ったら火だるまになりますよI様。笑
でもこのような姿の連続が、生活支援の醍醐味ですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
毎度御馴染みになりつつあります。
「食べてばかりですみません」とスタッフ和田より。