男同士
「生活の場であるグループホームにおいて、男性へのアプローチは難しくないですか?」
時々聞かれることがあります。
「生活」というものは、自分の力を使って自分が生きていく事であります。
当然「食」の獲得から始まり、調理や片付けが朝昼晩続き、そこに掃除や洗濯がくっつき・・・
と生活の基盤が、生活行為そのものでまわっていくものです。
入居者の男女比率でみると、1対8か2対8と女性が多い傾向にあるのではないでしょうか。
生活行為能力は基本的に女性が高く、そこに少数の男性がいても何も「やれない」「やらない」ということになりがちです。
と話を聞くことがあります。
本当にそうなのでしょうか?
して差し上げるケア、職員のお手伝いをお願いするというアプローチですと、そうなりがちなのかも知れませんが、入居者が主体となり、全体の空気感が「自分達のことは自分達で」という雰囲気の中では結構男性も生活行為をされる場面が多いように感じます。
男性が1人の時は、なかなか難しいなと感じる場面もありました。
それが2人、3人と増えてくると、場の雰囲気に合わせ、結構やる場面が増えてきています。
人はその場の雰囲気や空気に合わせる、適応しようとする生き物なのでしょう。
「やったことないからやらない」ではなく、「やってみよう」「やれる」「やれた」という自分の力を使って生きるという能力を発揮されるのではないかと思います。
それには相乗効果がでる、2人や3人と複数の男性がいた方がいいのだと感じています。
調理の下ごしらえをしたり・・
洗濯ものを干したり、たたんだり・・・
自分の食事を調理したり・・・
食べたものを片付けたり・・・
花に水をやったり・・
食材を選んだり・・・
日用品を買ったり・・・
縫い物をしたり・・・
掃除をしたり・・・
男性同士でも連携プレイができます。
男性も捨てたものではありませんね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今日なんて、部屋にこもり密談をされていました(笑)
男性同士も素敵ですね☆