知っていく事 考えていく事
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「どうしてそんな事をする(言う)んですか?」
「なんでそんな事をする(言う)んですか?」
「そんな事したらダメですよ」
滝子の施設でも時々聞かれる、
認知症という状態にある方に対しての
配慮足らずの声かけ。
声のトーンとしてはキツイ声かけではありませんが、
この声かけの何がマズイか・・・
言っている本人(職員)はあまり分かってない時があるので、
都度、説明をしています。
職員からみて「なんで?」「どうして?」
といった状況は何が原因で起きるのでしょうか?
探っていき、たどり着くのは、
「脳の調子が悪いから」
「脳の病気だから」
そうですよね。
脳の調子が悪くなれば
「何が起こってもおかしくない」
という事をどれだけ私たち職員側が理解していくのか。
脳の調子が悪くなり、僕らの支援や介護を必要として、
サービス利用されている方々に対し、
「脳の調子が悪くてもおかしな事はおかしいと分かってくださいね」
と伝えているようなものですよね。
不本意ながら脳の調子が悪くなり、
自分自身や家族の力だけではなおせないし、
暮らしづらくなって、
「力を貸して下さい」「助けて下さい」と、
サービス利用に至った方々に対して、
私たちからすればおかしな事かもしれませんが、
それを当人に「あなたはおかしな事をしていますよ」と
事実をお伝えする事はどうなのか。
考えていく必要があると思います。
脳の調子が悪くなれば、なんだって起こりえる。
それを理解し、受け止め、相手の状態に合わせた対応を行う。
「そりゃそうですよね」
「ごもっとも」
認知症とはどんな状態なのか。
知り続けていかないとですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2023年05月28日 Category:スタッフ日誌