知る人ぞ知る
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もともとの性格や価値観、生活様式の延長線に、
脳の不具合が起こり、とても特徴的な行動をされる
方が時々みえます。
認知症は夜に更に症状が出る方があり、
その一例として、
「徹夜で歩き回る」
「火災報知器のボタンを押す」
「他者の全部屋をたたいてまわる」
「冷蔵庫、冷凍庫を開け食材を口にする」
などなど破天荒な行動をされる事があります。
対応は難しくはないのですが、
ずっとお付き合いする体力勝負といったところでしょうか。
職員の組み立てやペースにはなかなか
応じていただけないので、
入浴に関しては、なかなか入れず、
苦労しているのが常ですが、
時々自分から浴室へ入り、風呂に入られます。
「風呂のあとの一杯はおいしいわ」
とても気分屋なので、こちらの思惑とは
違うタイミングで、生活行為を始められる事もよくあります。
いつ何が飛び出すかわからない。
そんな難しさと、驚きを秘めたMさん。
いつもプロフェッショナルに登場した
知る人ぞ知る「野村さん」といつも被っています。
そんな野村さん、先日お亡くなりになられました。
80歳です。
滝子通一丁目福祉施設の立ち上げとともに
駆け抜けた野村さん。ご冥福をお祈り申し上げます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2020年12月23日 Category:スタッフ日誌