研修で得た事

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今回投稿しますのは、グループホーム勤務古賀俊樹です。

 

今年の1月から「認知症介護実践者研修」を受けています。

1月中旬から2月中旬まで座学と演習、

その後3月24日まで施設での実習でした。

 

施設内実習のテーマは「入浴が出来る機会を増やすこと!」

を目標に試行錯誤取り組みました。

 

先月、投稿しましたmさんのその後です。

他の入居者様と比べて、入浴の機会が少ない方です。

 

mさんは、どのタイミングで入浴出来るのか?

1ケ月の実習に向けて、今回のテーマを職員さんに報告し、

協力依頼と情報収集をしました。

 

他職員さんから成功体験や

「このタイミングで入浴が出来ましたよ!」

と情報を頂きました。

私自身、入浴支援がいまくいかない時もあるので、ありがたいです。

 

「お風呂ですよ」と口頭で伝えてもなかなか入浴が難しい方です。

いろんな情報を基に、私なりに上手くいったのは、

調理作りや他の入居者様と掃除を行ったタイミングで、

その流れで脱衣室まで誘導行い、浴槽を見て頂き、

湯が沸いていること伝えると、洋服を脱がれ、入浴できた事です。

 

そのことも嬉しかったのですが、一番嬉しかったのが

20時頃リビングに来られ、お茶を飲まれながら雑談をしていた時の事です。

その時は調理レシピの本を見ていましたが、

「これ、おいしそうだね」とにこやかな表情されるなど、

いい雰囲気がありました。

その流れで21時頃、「今日、寒いね」とお風呂場の方を眺めながら、

お風呂の湯を溜め、入浴の声掛けを行ってみました。

 

湯が溜まって10分後、脱衣室まで誘導させて頂き、

湯が湧いていること伝えました。

「昨日お風呂入った」と渋い表情されるmさん。

 

他に何かないのか・・・

次に頭の中で思いついたのが

「新しい着替えもあるのでよかったらどうぞ」と伝えると・・・

「あんたが言うなら入るわ」と入浴して頂けたのです。

 

気持ち良さそうに入浴され、「ありがとう」と言って頂きました。

嬉しかったです。

 

入浴後はしばらくお茶をのまれながら、リビングで

にこやかに過ごされ、その後は居室で休まれ、

お風呂が気持ちよかったのか朝までぐっすり休まれていました。

 

mさんについて、1ケ月間施設での実習、

「入浴の機会を増やすこと!」を目標に行いましが、

いろんなアプローチの仕方や入浴のタイミングなど、

学ぶことが多く勉強になった1ケ月でした。

 

4月からグループホームの計画作成担当者を行う予定ですが、

今回の経験を大事に、何事にも一生懸命取り組んで励んでいきたいとおもっています。

今回の研修で、mさんのご家族の皆様や職員に協力して頂き、

ありがとうございました。

 

グループホーム職員 古賀 俊樹

2020年03月27日 Category:スタッフ日誌