神様への☆オネガイゴト☆

Published by sato

ある日の夜。

Aさんがパジャマに着替えられている時のこと。

 

Aさん『私ね、いつも寝る前に神様にお願い事するの。

   最期までキレイでいさせてくださいって。』

何て、美しいことを仰るのだろうと惹き付けられました。

 

Aさん『お化粧は面倒だから2年前からしなくなったけど、

    口紅だけはさすようにしているの。』

   『髪も白髪だらけだと、みっとも無いでしょう。』

   『キレイでありたいわ。』

 

私 「口紅はどんな色を好まれるのですか?」と尋ねると、

Aさん 『キノイロが良いわよね。』

???

私の聞き間違いかと想い聞き返しましたが、

『キノイロよ~。』

タンスのような色?

『違うわよ~笑』

今度、一緒に化粧品屋さんへ行く約束をしました。

遠方に住むご家族へ、連絡をいれたところ、

『『永遠』はないのでいつか最期がくる。今までの過程(入院、施設、クラブ、自宅)で、あきらめと納得と色々あったと思います。想うと切ないですが、口紅、コンパクトなどなど宜しくお願いします。』とお返事を頂きました。

 

本日、買い物へ行ってきました。

 

 

 

 

【どんな色をつけられますか?】

と聞かれながら、吟味されていました。

 

 

 

 

 

店員さん【ファンデーションは、何が気になりますか? この色がちょうど良いですか?】

Aさん『シワが気になるのよ~。これ良いじゃない。』

二人の表情、テンションが、ノリノリになって行くのが、見ているこちらも楽しくなりました。

 

 

 

 

 

 

キノイロかは定かではありませんが、Aさんと店員さんで相談しながら決めた、口紅とファンデーション。

 

90歳近くになり、歳を重ね、病気、認知症など不自由さがあり、若い頃のようには身体は動かないAさん。

『○○でありたい。』『○○したい。』が生きる上で、とても大切で『気持ち』『願い』が身体を動かす重要なエネルギーだと常々感じています。

そして、意思表示がなかなかできない方には『○○したいのではないだろうか?』を察知し試して反応みての積み重ねだと思ってます。

≪わかっているツモリ≫とならぬように、肝に銘じて!

 

私もAさんを見習って、キレイを追求?できれば???

結局、キモチですよね(苦)

 

寝る前に、神様へのオネガイゴト・・・。

やっぱり、ステキです☆☆☆

 

 

滝子通一丁目福祉施設 副施設長 佐藤恵美子

 

 

 

2014年11月26日 Category:スタッフ日誌