能力の引き出し(前)

Published by i

IMG_2659

部分的に年末大掃除を始めています。

写真は食器棚の清掃と整理です。

 

利用者全員認知症という状態にある方々ですが、

その状態が一見分からないような方もみえれば、

対応が難しい方もみえます。

 

そんな方々が同じ空間時間を共有し、

生きるため、暮らすための生活行為を共にしますが、

行為の内容によっては、できるできないが別れます。

 

「有する能力に応じる」

が僕らの仕事なので、色々と能力の

引き出し、活用のアプローチをしますが、

「食事のメニュー決め」

は結構苦労します。

 

それに対して、シンプルな行為の

「掃除」や「片付け」は、きっかけが必要ですが、

始まってしまえば、比較的認知症の状態に

よらず、皆さんその行為をしっかり行われます。

 

食事のメニュー決めみたいな、

「想起」「想像」「記憶」が必要とされる行為は、

「なんでもいい」「同じでいい」と

脳の状態に合わせた対応をされる事が多いように

思いますが、掃除や片付けは、

目が見え、手足が動き、手本や具体的な指示や段取りがあれば、

手続き記憶とその場の適応力、合わせる力で、

能力を発揮しやすいのだと思います。

IMG_2663

 

これから年末に向け、みなさんの

能力を引き出し、活用しながら、

新年を迎える準備を進めたいと思います☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

2019年12月13日 Category:スタッフ日誌