能力の引き出し(前)
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部分的に年末大掃除を始めています。
写真は食器棚の清掃と整理です。
利用者全員認知症という状態にある方々ですが、
その状態が一見分からないような方もみえれば、
対応が難しい方もみえます。
そんな方々が同じ空間時間を共有し、
生きるため、暮らすための生活行為を共にしますが、
行為の内容によっては、できるできないが別れます。
「有する能力に応じる」
が僕らの仕事なので、色々と能力の
引き出し、活用のアプローチをしますが、
「食事のメニュー決め」
は結構苦労します。
それに対して、シンプルな行為の
「掃除」や「片付け」は、きっかけが必要ですが、
始まってしまえば、比較的認知症の状態に
よらず、皆さんその行為をしっかり行われます。
食事のメニュー決めみたいな、
「想起」「想像」「記憶」が必要とされる行為は、
「なんでもいい」「同じでいい」と
脳の状態に合わせた対応をされる事が多いように
思いますが、掃除や片付けは、
目が見え、手足が動き、手本や具体的な指示や段取りがあれば、
手続き記憶とその場の適応力、合わせる力で、
能力を発揮しやすいのだと思います。
これから年末に向け、みなさんの
能力を引き出し、活用しながら、
新年を迎える準備を進めたいと思います☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2019年12月13日 Category:スタッフ日誌