表情

Published by i

和田行男の本のどこかに書かれています。

 

「目には目を、歯には歯を

 涙には笑いを、怒りにも笑いを

 愛嬌には爆笑を

 無表情には無表情しか返ってこない」

 

これは対人援助職、介護職にとってとても大切な姿勢ですよね。

 

ある入居者さんがいつも言います。

「たっちゃんはいつ来るの?」(本当はてっちゃんですが 笑)

このスタッフ、いつもつまらないギャグの連発ですが、笑いで場の空気を作るのが上手なのです。

「あの人がいると楽しい」

 

入口は「笑い」というきっかけでも、そこから信頼関係ができ、信頼関係はケアの質を向上させるのに大切なアプローチとなります。

笑いを、爆笑をとれるスタッフはなかなかなものです。

 

しかし、もともとの性格や、センス等により笑いをとるのが難しいスタッフもいて当然です。

芸人技能習得を目指している訳ではありませんので、それはそれ。

その時に大切なのは自分の表情。

無表情で機械的、業務的に接する事はまったくもってナンセンス。

穏やかな笑顔で接する事ができるかどうかです。

そこに気づき、変われるように挑む姿勢を持てるかどうか。

 

「もうかないません!」といった状況においても、相手に嫌な思いをさせないように丁寧な対応ができるかどうか。

それが素人と専門職との違いの一つです。

 

目の前の方から給料だけ頂いて、相手に不利益な対応を返す詐欺的な行為にならぬよう、表情に気を使っていきたいものですね。

あなたはどんな表情で接していますか?

相手からの見られ方を意識できていますか?

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

笑顔を振りまく店員さんに押し切られ、干物を買われていました。

「お兄さん、いい笑顔で気持ちいいねぇ」と声をかけたら「仕事ですから」と。

ごもっとも。

 

2014年08月23日 Category:スタッフ日誌