表現注意
先日、研修会のヒトコマを担当させて頂き、話をさせて頂いたのですが、
終了後、受講されている方から個人的に質問をされました。
「話の内容は良かったのですが、途中で”とんちんかん”という表現をされてましたよね?」
「”問題行動”等差別的な表現に疑問があり、この研修に参加しているのですがその表現はどうなのでしょうか」
と。
・・・
なんの気なしに普段から使っていることば。
「とんちんかん」
これって、差別的な用語でしたっけ?
もしかしたらおもしろおかしく聞こえる?
ばかにしているような表現?
見下げているように聞こえる?
いろいろ思いましたので調べてみました。
【とんちんかん】
鍛冶屋(かじや)の相槌(あいづち)の音を漢字を当てて表したもの。
その打つ音がそろわないところが語源。
1 物事のつじつまが合わないこと。見当違いであること。また、そのさま。
2 間のぬけた言動をすること。また、そのさまや、その人。
う~ん。
確かに、認知症という状態にある方に起こっている現象と、表面的にはマッチしているのですが、
「間のぬけた」という意味・表現と、脳にくっついた原因疾患の影響で起っている現象とは、
根拠が違うような気がしますよね。
確かに・・・
和田行男程のメジャーな人で、個性的な人が使うには、それ相当の意味理由があり、選んで使っている言葉・表現ですので、
なんの問題もないのでしょうが、僕ら一般人が使う分には、気を付けないと、
聞いている方に誤解を与えてしまう可能性があるのだと反省です。
和田行男にでもなったつもりで、調子こいていたのかもしれませんね。自分で思うに。。。汗
まぁ、表現にこだわるより、
「認知症という状態にある方が、実際どのように生きて、僕らがどのように応援できているか」
が大切な事だと思っていましたので、あまり「とんちんかん」という言葉・表現にこだわりがなかったのですが、
一般人が外に情報発信する時には、そこに注意が必要なのかもしれないですよね。
言葉の意味をちゃんと分かったうえで、適切に使用できるようにしていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
たぶんプライベートの自分は周りからみたらまさしく「とんちんかん」なのだと思います。笑
いや、気が抜けているプライベートだけでなく、もしかしたら普段から「トンチンカン」なのかもしれないですね。汗
次のUpは28日の予定です☆