見えないところも

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写真は時々行っている夜間の環境設定です。

手前にベッドがあり、トイレまで伝い歩きできるように椅子を並べています。

見えませんが、トイレの中にも置いてあります。

 

体調がよくなく転倒のリスクが高い時等に、

クラブ宿泊する独居の利用者さんがみえるのですが、

できる限り応援しないでトイレまで行き来できるようにしています。

 

そもそも体調や歩行の状態がよくなく、宿泊しているので

なかなか立ちあがれなさそうな時

ふらつきがある時等

さっと、立ちあがりや手引き等、手を差し伸べたいところですが、

自宅に帰ると手助けしてくれる人はいません。

 

施設なれ

職員なれ

支援なれ

 

してしまうと、自宅に帰った時の体の動きが悪くなり、

転倒のリスクをあげてしまう事になるかもしれません。

 

「自分の力でトイレに行けるように」

 

見えない、手の届かない、

独居の夜間の動きの見極めと、能力の維持をサポートするために、

時間がかかっても見守っています。

 

もちろんこの環境でも転倒する可能性はあるので、

後ろを分からないようにそっとついて

いざという時に備えます。

 

目のまえの事だけに仕事をするのではなく、

見えないところや先の事も考えて

アプローチする。

 

自宅の暮らしを支えるって

あれこれ予測したり、考える範囲が広いですよね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2019年01月22日 Category:スタッフ日誌