見せる介護

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滝子の施設のリビング・庭の前は公道です。

通勤時間帯や昼休憩時間以外でも、生活道路として地域住民が結構往来しています。

あえて、公道と入居者の生活スペースをくっける事で自然と「接点」ができます。

 

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洗濯物を干したり取り込んだりしている時は、近距離で挨拶。

 

生活の要であるリビングも公道から2mちょっとしかないので、少し間接的な挨拶。

もちろん声も届く距離ですので直接挨拶もあります。

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夜以外はカーテンも開けていますし、今の時期でも窓を開け網戸になっている事が多いです。

自然と街の風景、行き交う人々、光や音などの情報が飛び込んできます。

このように、社会との接点をとりやすい配置になっているのは計画的なものです。

 

そして、生きていく上で必要な物を調達しに、毎日地域へ出かける。

そこでも地域住民と接点が必ず発生します。

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これからの時代、「みせる介護」を意識すべきではないでしょうか。

もちろん「みられる介護」でもある訳ですが。

 

施設の中だけで、いい介護・支援をしているだけではもったいないですよね。

近隣・地域の方々に、専門職としてどんな仕事をしているのか、「見てもらう」「見られる」事が、日本全国に広まれば、介護という仕事の大切さが国民にダイレクトに伝わっていくというもの。

 

そして

「家族だけで介護してる時とは生きる姿が違うね」

「そんな風に関わっているんだ」

「こんな事もできるんだね」

「やっぱりプロは違うわ」

「さすが専門職」

といったように、要介護状態の方々の暮らしと、それを引っ張り出す職員の姿を作り出したいものです。

 

私達介護職はそこを目指して、専門性の発揮(生活の取り戻し)に取り組む。

職員の言動も見られている訳ですので、素のままの自分や自分スタイルではなく、専門職としての立ち振る舞いを意識していく。

地域の方々は、生の介護・支援の様子を見て、介護の事を知っていく・意識していく。

そんな中で、介護の仕事って素敵で大切だと働く人が増えていく。

 

そんないい循環になるように仕事をしていきたいものですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2015年08月24日 Category:スタッフ日誌