赤ん坊から学ぶ

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「赤ん坊は何ができるでしょうか?」

 

遠い昔、和田行男の資料に

こんなのがあったので

紹介させて頂きます。

 

赤ん坊は言葉を持ちません。

赤ん坊が自分の意思を行動に移す(表現する)には、

・泣く

・泣かない

・動く

・動かない

・目を開ける

・目を閉じる

 

お父ちゃんとお母ちゃんは

たったこれだけの表現から

アセスメント(情報収集)し、プランを立てる。

 

赤ん坊のアセスメントとして・・

「お腹が空いた?」

「お腹いっぱいになった?」

「しっこ?うんち?」

「遊んでほしい?」

「どこか痛い?」

「気持ちいい?」

「眠ってる?」

「息してる?」

などなど、こんな情報収集をしています。

 

最初はまったく‘ちんぷんかんぷん’

 

分からないから「思考」「試行」

を繰り返し、少しずつ経験した情報を脳に積み込んでいきます。

 

お父ちゃんとお母ちゃんは、情報を集め

分析した後、何をしてみますか?

 

「おっぱいをあげてみる」

「ないないバァーしてみる」

「オムツに指を突っ込んでみる」

「匂いを嗅いでみる」

「触れてみる」

「さすってみる」

「だっこしてみる」

「声をかけてみる」

 

そんな ‘みる’ を繰り返していると、

時間の経過=経験とともに、親のかける言葉と行動が変わっていきます。

 

「あーら、お腹がすいたのね。

    ハイ、おっぱいあげますね」

「あらら、おしっこしたのね」

「背中があせばんじゃって、暑いのね」

「ひとりで寂しかったのね」

「ねんねしたいのね」

など、最初のアセスメントの時と違い

‘?’

が消えていくことが多いと思います。

 

このようなやりとりを見ていると、

人間のアセスメント能力というのは

本当に素晴らしいものですよね。

 

特に・・女性の力は スゴイ!!

 

男は足元にも及ばないような・・・

 

親は一生懸命

 アセスメント、試行、モニタリング、評価

 アセスメント、試行、モニタリング、評価

 アセスメント、試行、モニタリング、評価

を繰り返し、その子を知ろうと努力するし、

積み重なった経験をもとに、適切な対応を

とれるようになっていきます。

 

こんなすてきな能力が備わっている

人間が、高齢者支援で、

その能力を発揮しているのでしょうか?

 

その人間の能力を介護の中にもっと活かせたら.

専門職として、能力発揮できたら

いいですね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

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2020年02月06日 Category:スタッフ日誌