逆の視点

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脳が病気になって不具合がおきると、

暮らしの中の行為や他者との関係の中で、

ズレが増えていくことになります。

 

ズレに直面した方は、「困った人」というレッテルを

貼ってしまう事がよくあります。

あくまでも、脳が壊れていない人達にとっての

常識やルールや価値観に「合わない」「合わせられない」と

いう自分都合による表現なのだと思います。

 

脳が不本意ながら調子悪くなってしまった方々にとっては、

逆に私達が「おかしな人」と見られていることでしょう。

これは僕ら専門職にだって起こる現象です。

 

このズレは病気によって起こるもので、

この病気は、基本的に進行するもので、

薬や治療がなかなか難しいのが現状です。

 

だとすれば、どちらかがどちらかに合わせることが

必要になってきます。

 

そうです、脳が壊れていない方が合わせるのが、

とても大切なのです。

 

その時の視点で大切なのが、

「困った人」

ではなく

「困ってる人」

という視点だと思います。

 

困ってる人には手を貸す

その方の立場で考える

その方の気持ちを想像できる

 

そんな普段、私達があたりまえにしている事と

同じ事を、「ズレ」が起こったときにしようと

する事が大切です。

 

困っている方に手を差し伸べる

それも専門職、プロとして関わり、汲み取り、応援していく

 

そんな当たり前の構図がなかなか難しい

仕事ですが、その原点を忘れてはいけないのだと思います。

 

自分の価値観、負荷、負担に惑わされないように

自分を律していきたいものですね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2019年04月24日 Category:スタッフ日誌