防災の日
今日9月1日は「防災の日」です。
昨日、岩手県のグループホームで入居者9名の遺体が発見されました。
台風10号の影響により川が氾濫し、濁流にのまれてしまったようです。
とても残念な事です。
まずはご冥福を祈らせて頂きたいと思います。
後は、この出来事から何を学ばせて頂くべきでしょうか・・
町が避難準備情報を出していることを把握しながら、入所者を避難させていなかったそうです。
外からは何とでも言えるでしょうし、実際その現場にいれば、とても判断に迷う事だと想像はできます。
豪雨が降っている中、施設の外への非難は相当大変ですし、躊躇するでしょう。
ちなみに高齢者などは、避難勧告や指示が発令される前の準備情報の段階で避難させることが求められているそうです。
人命、それも自分で自分を護れなくなっている要介護状態の高齢者を預かっている以上、最悪の事を想定して早めの予測・行動が必要になるのだと、考えさせられます。
自分に予測力と、行動実行力が備わっているか。
いざという時に、命を守る指示を迅速に出せるか。
少ない職員で、多くの要介護者を非難させるためには、早目早目の判断・行動が問われます。
地震発生を察知する技術は進んでいるといっても、まだまだ予知は難しいですよね。
しかし、今回のように局地的な集中豪雨などであれば、地震発生を予知したり、それに備えるに比べれば、短期的な「万が一」「もしかしたら」といった予測行動はとりやすいものだと思います。
命を護るための行動に「やりすぎ」も「無駄」なこともありません。
結果何もなくても、「備え」の行動は早目で最優先されるべきなのだと、今回の出来事から学ばなければと思いました。
滝子では、大型地震後の津波想定、上階への非難誘導訓練は昨年1回しか行っていません。
河川の氾濫による洪水被害は少ない地域だと思っていますが、何かあった時のために、速やかな上階移動の避難訓練も実施せねばと思いました。
「備えよ常に」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治