面接の場面より・・

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本日午後にグループホーム入居希望者の面接がありました

担当ケアマネの方とご家族とご本人。

お部屋には、その方の長年の生活の積み重ねの歴史を感じる物や空気感・・

数年前からアルツハイマー型認知症という病気を患い、だんだん色々な事が分からなくなり、色々な事ができなくなり、自宅での独居が難しくなり、ご家族、ケアマネージャーの方々の意向で転居を余儀なくされた現状・・

ご本人が暮らしなれた自宅から離れ、グループホームへ転居せざるを得ない現状をどう受け止めていくのか・・

私たち施設を営む側にとって責任は重大です。。。

自分では、自分がなんやらおかしくなっていく状況を理解されていることと想像できますが、そんな中で、なんとか人や社会の中で、今もっている対応力を懸命に駆使しながら生きている方々に出会うたびに色々な事を考えさせられます。

この方の生きてきた人生の、最後のステージになるかもしれない重要な時期に、私たちがどのように関わるかによってその方の人生が良くも悪くもなってしまうという重大な役割をしっかりと受け止め、考え、追及していかなければいけないと、毎回強く考えさせられます。

介護とは「私たちが支える」という側面だけではなく、その方の力で「生きている」と感じられる、関わりや、環境作りや、場面を創造し続けていかなければならないのではないでしょうか・・

他人に「生かされる」のは誰だって辛いし、そんな暮らしでは「死んだほうがマシ」になりかねません。

和田サンが言う「自分の力を使って生きる」を創造するのも私たちの大切な使命ではないでしょうか。

介護をする側、される側の垣根を乗り越え、互いに尊重し合いながら共に生きる。。。

そして大切な命を、思いを、引き継いでいく・・そんな覚悟が私たちの仕事には必要なのだと感じています。

目の前の方から学びましょう。。。

生きることの尊さ、大変さ、輝きを

 

Published by 井

 

2012年02月07日 Category:スタッフ日誌