8.23記事の補足
前回の記事をUPしてすぐに和田さんからメールが届いた。
「赤ちゃん用歩行器の害について調べましたか?」という内容でした。
自分なりに調べる+その使い勝手について検証した結果の記事だったのですが、赤ちゃん歩行器を完全肯定しているような表現だったと思います。 確かに主観であって、事実歩行器の害があるケースも起こっています。
一例として、米国小児学会によると、危険があるばかりか、歩行を遅らせる可能性もあるという。
・階段からの転落により重症を負う
・高い位置にある危険なものに手を伸ばし、コンロで火傷を負う
・浴槽やプールに落ち、溺死するリスクが高まる
・高い場所に保管してある危険な薬剤などに手が届くため、誤飲による中毒事故のリスクが高まる
等の見解が上がっている。
その他にも、歩行器から降りようとして頭から落ちることもあるでしょうし、色々調べていくと様々なリスクが見つかると思います。
どんな便利に見える道具でも、使う環境や使い方を間違えると危険な事が起きる可能性があるということであり、今回の和田さんからの問いは、そのメリット、デメリットの両方の視点を理解した上で、リスクに備えながら正しい使い方をするという情報の出し方が必要だったと考えさせられました。
赤ちゃん用歩行器に関してはそんな感じですが、前回の記事は一つの視点を提供させて頂いたということであり、「自分の意思を行動に移せる」ための自助具がもっと進化したらいいなぁと思います。
もちろん、認知症がくっつくということは、何が起こるか分からないということであり、その方がなんらかの自助具を活用し動けるということは、予測力が必要になりますし、目が離しにくい状況になるということも理解して使用する必要があるということです。
前回のネタは、ボツとはいかないまでも、和田さんを納得させてからでないと、商品開発はできないということが分かりました(笑)
「赤ちゃん歩行器は自助具ではないと思うで」とも言われていたので、また議論を重ねて報告するかも知れませんので、よろしくお願いしまぁ~す。 それにしても和田さんの情報収集の速さにはいつも驚かされますわ(笑)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治