つかない支援の顛末に悶々が続く
職員が付き添うほうが危険!
だとわかったときに家族と協議して「つかない支援」を敢行。
その直後から
施設の中に
見知らぬ傘が増え
見知らぬ自転車や子供の靴が置かれ
どう考えても他人様のものが目に付くようになった。
つかないことにした分だけ
その人の「やりたい放題」になっているということだ。
ものの持ち帰りだけじゃなく
他人様の敷地に入り込んだり
道路で排せつしたり
まさに「反社会的な行動」が
ご近所にご迷惑をかけていることが頻繁になってきた。
「認知症になっても地域社会の中で暮らせる町にしよう!」
と呼びかけることができたとしても
「反社会的な行動まで受け止めて欲しい!」
と町の人たちに僕には言えない。
かといって
閉じ込めることも
放り出すことも
職員を四六時中付き添わせることもできず
八方塞のまま悶々と数ヶ月が過ぎた。
ありがたいことに
近隣住民の皆さんは
言いたいこともいっぱいあるだろうに
ぼくらを受け止めてくれている。
運営推進会議にも出てくださっている
ホントにありがたいことだ。
ただ
ありがたい気持ちを
言葉にはできていたとしても
カタチでお返しできていない。
そんな「人の道に沿えていない僕ら」の中にあって
先日の雪の日
副施設長は施設の前の道路の雪かきをしていた。
道行く人が誰であれ
歩きやすいように転ばぬように・・・
彼女は秋田県の人。
その互助の行動が身体に染み付いた「ふつうのこと」。
社長以下波の女の職員全員が
彼女に学ばなければならない
挨拶を交わすだけでなく
気持ちを自然にカタチにしてお返しできてこそ
滝子通一丁目福祉施設が
根づいたと言えるときではないか
施設の前にごみが落ちていても拾わない掃除しない
真夏の暑いときに水をまいて温度を下げるなんて光景は目にしない
自動車の出入りでご迷惑をかけないように意識できているだろうか
買物道中、ごみを拾って歩くなど眼中にない
お願いをすることはあっても
自ら社会的な行動をすることには至れていない
そうだとしたら・・・
春がくれば開設3年目に突入
僕らの仕事は税金と保険料=公金による公務
市民に貢献することが本務
まだまだ“みちなかば”である
㈱波の女 役員 和田行男