「ダメ!」はだめ

Published by i

スーパーのレジでアイスクリームを購入しました。

(めちゃくちゃアイス好きなんです 笑)

 

支払いをした後に、「ご自由にどうそ」と書いてある、何種類かのスプーンの中から、アイスを食べるためのスプーンに手を伸ばした時に・・

 

「あっ! ダメ!」

「アイスのスプーンはこっちです!」

 

とレジの方に言われ、「ドキッ!」としました。

 

asahiyasetomonoten_032[1]

このスプーンを取ろうとしたのですが・・・

 

 

IMG_3863

こっちのスプーンを渡されました。

 

今どきは、アイスを食べるスプーンは決まっているのでしょうか?

木のヘラみたいなものや、透明なスプーンの方が馴染みがあるのですが・・

きっと古い人間になってしまったのでしょう。笑

 

「ダメ」と言われ、とてもびっくりしたのですが、その理由を考えてみました。

 

まずは「断定」「言い切り」ということがあるでしょう。

「ダメですよ~」といったニュアンスではなく、「ダメ!」でしたから。

 

そして「他人」から言われ慣れていない事もあるでしょう。

身内からは毎日言われますが。笑

ましてや「客」の立場であった事もあるでしょう。

 

決してちゃきちゃきした感じの方ではなく、ごくまじめな普通そうな感じの方から言われた事もあります。

 

自分が良かれと思った事を「制止」された事もあるでしょう。

 

とにかく違和感のある瞬間で、後味が悪かったのですが、よーく考えると施設の中でもたまに聞きくような・・・

思い浮かべてみるとありました。

利用者さんにもスタッフにも、とっさに「ダメ!」と、相手の行動を「制止」する場面が。

 

自分が良かれと思った事を他人から制止されると、こんなにも違和感があるのですね。

同時に私達介護職も、対利用者さんにそのような言葉遣いと、嫌な気持ちにさせことがあってはならないことだと思います。

 

今一度「ダメ!」という、スピーチロック排除、撲滅に向け再点検をしたいものです。

それが「人として生きる」を応援する側の、私達介護職の使命なのだと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

IMG_3825

今日の出勤時の日の出風景です

素敵な風景は、日々至る所にありますね☆

2015年12月22日 Category:スタッフ日誌

「会議」か「ミーティング」か

Published by i

昨日行った、小規模多機能・クラブ滝子の「会議」の様子です。

IMG_3747

 

会議といっても、このくらいの人数ですし、なんとなくミーティングのような雰囲気でもあります。

 

ん?

そもそも「会議」と「ミーティング」の違いは何なのでしょうか。

 

国語辞書の大辞泉によると
会議:「関係者が集まって相談をし、物事を決定する事。またその集まり。」
ミーティング:「比較的少人数の集会。会合。」

とあります。

「会議」は、議長的な役割の人がいて、議題があり、話し合い、決定したり、報告や連絡が盛り込まれる事が多いものだと思います。

「ミーティング」は、現場スタッフが意見を出し合い、すり合わせを行ったりと、相談や具体的実施方法について確認をしていく場なのだと思います。

 

クラブでの集まりは、報告連絡、協議事項、検討事項、学ぶ機会、各スタッフからの確認事項等多くの要素が含まれており、「会議」の枠を越えているように思います。

となると、「会議」+「ミーティング」の場となっているのだと思います。

別に名称にこだわる必要はありませんが、会議であろうと、ミーティングであろうと、研修や勉強会であろうと、現場スタッフが集まった時に大切なことは、

・皆で方向性を揃える

・現場の職員の意見を確認

・その中での「困り事」や「提案」などを話し合う

・最期には「皆で頑張ろうぜ!」と士気をあげる

最低限の「徹底事項」や「決定事項」の共有確認を盛り込むにしても、現場職員が主役の介護現場において、皆が寄り合い、話し合う機会はとても大切な時間です。

一方的に進行役が進め、意見が出にくいといった会合にならないうに介護現場の集まりは気をつけるべきだと考えています。

皆様の現場ではどうでしょうか?

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

会議の片隅では、いつもF氏の姿が・・

IMG_3748

集まりの空気を和ませ、意見を出しやすくする重要な構成員となっています(笑)

2015年12月20日 Category:スタッフ日誌

夜の環境

Published by i

クラブ滝子のリビング照明は、全部付くか消えるしかなかったので、だいぶ前ですが、追加工事で間接照明を設置しています。

IMG_3494

少し薄暗くも、落ち着く雰囲気がでる間接照明は夜間帯に力を発揮します。

 

消灯時間もないし、積極的に寝ることも進めてはいませんが、代わりに「眠くなる環境設定」「夜を感じられる環境」を大切にしたいと考えています。

 

施設方針で消灯時間になったら照明が一斉に消える

職員都合で部屋やベットへ連れて行って横にする

それで寝れなかったら眠剤を飲ませる

 

まだ、そんな介護サービスがあるのかどうかは分かりませんが、「普通の暮らし」を演出し、取り戻す事を追求するのが僕らの仕事なのではないかと思います。

 

22時近くに間接照明に切り替え、声のトーンを落とし、動きをスローにし、温かいお茶を飲んで頂きながら、あくびのフリをしてあくびを誘う(笑)

足浴で足を暖めたり、アロマを使ったりした時もあります。

それで眠くなってきたら、トイレを済まし、寝巻きに着替え、布団に入る支援をする。

もちろん日勤帯の職員さんの仕事ぶりによって、夜の状態が変わるので、環境設定やアプローチだけで眠くなる訳ではありませんが。

 

IMG_3492

まったりとした、寝る前の時間を演出する工夫をすること。

夜勤者には、そんな仕事の側面があったりします。

夜勤を行う者同士で、どんな仕掛けや技があるか意見交換してみるのもいいかもしれませんね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2015年12月16日 Category:スタッフ日誌

やりとり (後)

Published by i

(前回の続き 12月10日ブログ)

 

12日のブログで解答・・と、10日のブログでご案内しましたが、12日は別の記事をはさんでしまいました。 すみません。

 

10日のブログで紹介した事例での対応の解答ですが・・・

皆様ご想像の通り③がいいと思われます。

 

ちなみに、子供の対応といっても、親と一緒で2パターンあります。

「天真爛漫な元気な子供」と「従順な子供」です。

今回の場合は、後者のタイプでアプローチ応してみました。

 

「何勝手なことしてるの!」

という厳しい親の態度に対し、

「ごめんなさい」

という従順な子供の態度で返す。

 

そんな対応を5分くらいした結果として・・

IMG_3158

自ら食べ始められました。。。

 

今回のケースの感情の交流としては一番しっくりくるやりとりだと思います。

相手が望む態度や言葉で返す。

それが相手の気持ちを動かすきっかけになったのではと思います。

たまたまかもしれませんが。

 

 このようななやりとりを、今回みたいに「2種類の親」「大人」「2種類の子供」のパターンに当てはめ、「相手が自分にとった態度」

「自分が相手に返した態度」

このやりとりを考えてみる手法を「交流分析」といいます。

これは、全ての人と人の間で行われる交流に共通するもので、当然認知症という状態にある方にも通じます。

 

興味がある方は「交流分析」を調べてみて下さいね。

相手とうまくコミュニケーションが図れないなぁ・・

といった時に、相手が何を発信したのか、それに対して自分が何を返したのか。

それを分析することにより、うまくいかなかった原因が見え隠れするかもしれません。

そして、次に自分がどんな態度を示すのかを考え、対応を変えてみると、コミュニケーションが進むかもしれません。

その先に関係性が変わる可能性もあります。

 

人と人が出会えば交流が必ず生まれます。

できればいい交流がしたいものです。

いい交流を推進するために、相手に合わせることのできる「新しい自分」「変化する自分」と出会えるといいですね。

それに気づけたら、コミュニケーションのスキルどころか、人生が変わるかも知れませんよ。

オーバーな話ですが。笑

おためしあれ。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

昨日はクラブ滝子、家族による大掃除2日目でした。

IMG_3480

IMG_3479

ピカピカになりました。

ありがとうございます!

共にあるって素敵ですね☆

 

 

2015年12月14日 Category:スタッフ日誌

大掃除

Published by i

今日明日は、小規模多機能・クラブ滝子の大掃除の日です。

大掃除といっても、施設・職員主導の掃除ではなく、家族主導で行いました。

遠方のご家族は、さすがに参加できないところですが、気持ちはここにありだと思っています。

 

IMG_3471

 

ベランダ掃除、窓拭き、エアコンフィルター、換気扇、各居室内清掃等を皆で手分け、分担し綺麗にして頂けました。

 

IMG_3469

IMG_3472

IMG_3474

 

IMG_3464

綺麗な施設は気持ちいいですね☆

ありがとうございます。

 

家族には、自分の預けている親や連れ合いだけとの関わりではなく、「一緒に運営する側」にいて頂きたいとお願いをしているところであります。

 

春には、早くも5年目突入の滝子の施設。

家族には、よりいっそうの運営側への参加を期待したいと思っています。

波の女と共に、この介護業界を切り開いていきましょう!

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ちなみに、写真ばかり撮ってた訳でなく、自分も掃除に参加していましたよ。

少しは。笑

 

 

 

 

 

 

2015年12月12日 Category:スタッフ日誌

やりとり (前)

Published by i

3,4日前のことですが、一時的にご飯を食べない利用者さんがみえました。

「知らん!」

「よー言うわ」

「ほかっといて!」

「頼んでない」

「いらん!」

そんな感じで怒り気味のコメントを出され、ご飯を食べられようとされません。

 

「じゃあ無理に食べなくても・・」

という訳にはいかない私たちの仕事です。

あの手この手を駆使して、

「どうやったら食べれるか」

「食べる気になるか」

を追求する仕事です。

 

今回みたいにやりとりがうまくいかない時に、別のアプローチに切り替えるとうまくいく事があります。

 

相手が発信する言葉や態度の中には、私たちに求めているものが含まれている場合があります。

これを紐解いていく先に、「気持ちが動く」ことがあります。

 

相手は私達に、常に一定の態度や解答を求めているとは限りません。

親切丁寧であればいい対応とも限りません。

相手が何を求めているか・・

自分はどんな対応をすればいいのか・・

 

今回のケースを自分なりにアセスメントすると、親が子供に対する叱りのような感情ではないかと感じました。

親といっても、父親のような「厳しい親」と、母親のような「温かみのある親」の2種類があります。

当然今回の言動は「厳しい親」の側面があると感じました。

「親」的な感情だった場合、叱る対象は当然「子供」という事になります。

「親ができの悪い子供を叱る」

そんな構図でしょうか。

 

となると、

親が求める子供の反応としては・・・

 

①対等に厳しい態度を返す。

例えば少しきつめの雰囲気で「何で食べないのですか?だめですよ!」

 

②冷静な態度で返す。

例えば機械的な感じで「どうして食べられないのですか?食べないと体に良くありませんよ」

 

③従順な態度で返す。

例えば反省して泣きそうな感じで「ごめんなさい。勝手に用意しちゃった僕が悪かったです」

 

さて、どの解答がこの場合よさそうでしょうか?

回答は14日夕方Upのブログに続きます。

(また、ひっぱらせて頂きます 笑)

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

IMG_3142

IMG_3066

南へ1時間程で「砂浜遊び」

北へ1時間ちょっとで「雪でそり遊び」

変化に富んだ、なかなかいい時期の名古屋です☆

 

 

 

2015年12月10日 Category:スタッフ日誌

訓練日和☆

Published by i

昨日に続き、本日の名古屋は快晴。

この時期としてはとても過ごしやすい気温です。

 

昨日は、布団や洗濯が施設の周りに張り巡らされていました。

今日はどうしようか・・

外出するのもいいけど・・

「そうだ! 最近できていない避難訓練を暖かいうちにやっておこう!!」

と突然朝礼で思いつき、実施することにしました。

 

IMG_3245

 

IMG_3246

 

避難先は1階玄関前です。

IMG_3250

 

避難先では、社長とリーダーがスタッドレスタイヤに交換作業中でした。

 

IMG_3256

そこの場面をみると・・・

なんと!

社長がジャッキアップしていました!!

まぁ、「できることは何でもやる」精神の社長ならではですね。

笑ってみているリーダーさん、軍手くらい貸しましょうよ。笑

波の女の職員関係は、結構フラットなものです。

 

IMG_3253

さて、そんな感じで避難訓練は終了しましたが、

クラブ滝子の利用者達は、その流れで喫茶ジェネレーションへ避難?に向かいました。笑

それに便乗して、2階の入居者さんも混じって行くことになったりと、何でもありの訓練です。

通りかかった近所の方のお見送りもありました。

 

冬は外出の機会、時間が減少気味で、体力を落としやすい季節です。

少しでもいい条件の時に、気持ちよく体を動かし、社会参加の機会も得ながら、体力作りをしておきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

訓練の閉会を皆さんに告げた後、上から声が・・

IMG_3260

「おーい どこに避難すればいい?」

今ですか!笑

有事の際、この方を最優先で誘導ですね。

 

2015年12月08日 Category:スタッフ日誌

「本人にとっての事実」が事実

Published by i

IMG_3170

「おっかしいなぁ」

困り果てているT氏

その姿になるきっかけがありました。

それはスタッフ側により作られた混乱でした。

 

財布の中の残金が少なくなり、自宅に戻ってから晩飯買えるか心配していました。

それを受け、安心してもらうために、スタッフより「昨日帰りに買い物したので、冷蔵庫の中にいっぱい入っているから大丈夫ですよ(こちら側の事実)」とお伝えしたところ・・・

 

「?? はぁ? そんなハズはないだろう」

「おっかしいなぁ」

 

同じようなやりとりが何回か続きましたが、いっこうに納得されませんでした。

スタッフ側にとっての現実・事実と、認知症という状態にある方の内なる世界・事実とはズレが起きることがよくあります。

 

「おはようございます」利用者

「もう午後ですよ」スタッフ

 

「今日はいい天気だね」利用者

「今日は曇りですよ」スタッフ

 

キリがないくらい、私たちの事実・現実と、利用者の事実・現実はずれていきます。

そんな時に、こちら側の事実を伝えると、相手を困らせてしまうことになります。

 

 

記憶の障害や判断力の低下により、私達の世界とは違う、自分の脳の中で作り出された記憶で「今」を生きるていることがよくあります。

ご本人にとってはそれが事実であり、確かなものでもあります。

 

それを否定している訳ではないのですが、私達の事実を押し付けようとしても自分の記憶とズレが生じると、「おっかしいなぁ」「そんなハズはない」となってしまいます。

 

 可能な範囲で相手の話される事実を受け入れ、合わせ、相手の頭の中のズレを少なくすること。

それが暮らしやすさに繋がり、ストレス緩和にも繋がり、ひいては認知症の進行をゆるやかにできる可能性がでてくるのではと思います。

 

今回の場合も、話を合わせ、「すみません!冷蔵庫の中にたくさんあるというのは嘘で、何もありませんでした」と伝えると・・・

「そうだろう~」と少し安心されている様子でした。

 

「本人にとっての事実」が、私達にとっての事実になるような、会話を心がけたいものですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

今回のT氏は途中で

「訳が分からない。狐に包まれているようだ」

とおっしゃっていました。

ん?狐に包まれている?

それは暖かそうですね…

 

 

 

2015年12月06日 Category:スタッフ日誌

夜間の出来事(後)

Published by i

(前回の続き)

まずは「腹へった」への対応としては前回の写真にあった通り、軽食を作り提供しました。

夕食後、ずっとおきたまま6,7時間は過ぎていますので、そりゃお腹がすくのは当然でしょう。

 

という事で食事をして、腹が満たされたら大丈夫だろうと思っていたのですが・・・

食べる前とたいして変わりありませんでした。泣

 

場所は他の入居者の居室が並ぶ廊下から、リビングに移り変わったものの、夜中のフロアに相変わらず声が響き渡ります。

 

「おい 管理人こっちに来い」

「玄関の鍵を開けろ」

「おまえ ついて来い」

 

 

こりゃたまらんな・・

なかなか収束しない事態に、あせったり、困ったりしていたと思います。

このままでは埒(らち)があかないと思った時に、シーンチェンジを試みようと思いました。

利用者さんの状態を変えることを目指すのではなく、「自分を変える」という意味のチェンジです。

 

「少々お待ちください」

とその場を離れました。

 

そして事務所奥で

副交感神経を引っ張り出すための「腹式呼吸」を行い

「自分に負けるな」と3回唱え

「一番混乱して困っているのは本人」と言い聞かせ

リフレッシュ・リセットした、「新たな自分」で再チャレンジを試みてみました。

 

再び横に座り、今度はパソコンでI氏の過去の写真を引っ張り出し、

「○○行きましたね」

「あの時はこうでしたね」

と、たわいもないような事から話に入り、

 

その流れの先で、ご本人の強みやこだわりに絡めてお願いをしてみました。

IMG_3084

(部屋の中の本棚)

 

「Iさんの部屋にある三国志の漫画に興味あるのですが、貸して頂けませんか?」

その返事は・・・

 

「よし部屋行こうか」

 

ということで、だいぶ会話がかみ合ってきたのを感じていました。

この流れになれば、後は押せ押せです。

 

押しのポイントとして意識したのは、

「相手のテリトリーの中に飛び込む」

「相手の強み、こだわりに絡める」

「相手を認めた声かけや褒め言葉」

「自分の立場を下に、お願いをしてみる」

そんな感じだったと思います。

 

その結果は上々。

「では本をお借ります。また教えて下さいね」

と告げ、スムーズに退室できました。

その後外から様子を見ていると、少しして横になられ、そう時間がかからずに入眠されました。

そして朝を迎える事ができました。

 

なんとか凌ぐことができた訳ですが、振り返ってみると

原因は「自分側」にあったのではないかと思いました。

 

「勘弁してほしい」

等のイライラ感が相手に伝わり、それが伝染してしまい(ミラーニューロンシステム)

相手もイライラ状態になってしまったのではないかと思います。

 

言語よりも「思い」が態度や雰囲気に出てしまう「非言語」の大切さを、改めて突きつけられたのだと思います。

今回の出来事は、学びよりも反省が必要ですね。

介護はどこまでいっても「自分との戦い」です。

自分が相手にとっていい環境・ズレを感じさせない環境であるために、

 

「相手の世界に飛び込めるか」

「相手を尊重できるか」

「自分を変えれるか」

 

大切にしていきたいものです。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

IMG_3083

「まず、こっちから読みなさい」

ご本人の強みに絡める・・大切ですね☆

 

 

2015年12月04日 Category:スタッフ日誌

夜間の出来事 (前)

Published by i

IMG_3081

グループホームのI氏が食事を食べています。

時間は、夜中の2時半です・・・

 

I氏は昼夜逆転気味に時々なります。

今回の夜勤はどうやらその傾向にあるみたいです。

 

いつもの感じですと、

廊下で「おーい」と大きな声を出し、誰かを呼んだり探したり

リビングに1人座り続けて、起きたりうとうとしたり

といった程度なのですが、本日はいつもよりパワフルです。

 

いつも以上に廊下で大きな声を出されます。

静まり返った夜中の廊下で、とてもよく声が響き渡ります。

「まだ夜中なので・・」等説明をすれば納得される時もありますが、今日はがんとして引き下がりません。

「誰も起きてないじゃないか!」

「おまえは理屈っぽい!」

「何を言ってるか分からん!」

 

職員側の事実や事情を説明?いや押し付け?に近いのかもしれませんが、

説明すればするほど、I氏は逆にヒートアップしていきます。

 

I氏だけの対応であれば、夜中だろうが大きな声だろうがまったく問題ありません。

どこまでもご本人の納得がいくように対応させて頂くところです。

しかし、他の入眠中の入居者さんの事が気になると、

「勘弁してほしい」「寝てる方々を起こさないでほしい」

というイライラ感が、自分の中におこっているのに気づきました。

 

過去の経験にない行動としては、

自分で鍵を開け、フロアから出られようとしていました。

「腹へった ご飯を食べに行く!」

「お前が、送れ! 見送れ!」

などと、結構活発な言動がみられます。

 

軽い「夜間せん妄」か?

とも思いましたが、とにかく対応を工夫し乗り切らないといけません。

 

冒頭の写真は、その後の対応の様子ですが、みなさんだったらどうしますか?

また、今回の対応で何かマズイ事はあるのでしょうか?

ちょっと考えてみて下さいませ。

(といいながら   次回にひっぱります  笑)

 

滝子通一丁目福祉施設   施設長   井   真治

 

 

2015年12月02日 Category:スタッフ日誌