お風呂支援で悶々

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お久しぶりです。文章能力のない舟橋です。

何度もブログ記事を書こうとは思っていたものの、書くための行動力がなくすっかり忘れていました。すみません。

本題に入ります。

 

ここ数ケ月、お風呂支援で入居者Aさんの髪の毛を洗う支援が(ご自身で洗える能力はあります)うまくいきません。

毎日、毎日どうしたら「洗う支援」ができるか悩みに悩んでいます。

入居者Aさんは「髪の毛」、「頭」、「シャンプー」と言う言葉に敏感で、お風呂支援のときにそれらの言葉を使って声をかけると「イヤ!」、「もういい」と即答されます。

 

それらの言葉を使わないように、「汗もかいたしさっぱりしようか」と声をかけると「そうやな、やろか」とは言ってもらえます。

しかし本人の中で「髪の毛を洗う」にはつながっていないため、髪の毛に触れると、浴槽のお湯を職員に容赦なくあびせかけてきます。(ごもっとも。)

 

かといって、この状態を本人が嫌がるからといって手を打たないわけにはいきません。

そこでいくつかの手立てを考えました。

①   自宅でのお風呂支援

 

②   起床時の寝起きのタイミングをみての支援

 

③   銭湯支援(昔は大のお風呂好きだったので)

 

④   水のいらないシャンプーを使う

 

今までに実行したのが、①~③です。どれも、一回しか実践していなく、①   と②は支援が上手くいきました。

③は途中までは良かったが、清掃係?の人を見て気分が害されたのか、すぐにお風呂からでられましたので、失敗に終わりました。

 

問題は、④の「水のいらないシャンプーを使う」です。

昨日、社長とネットで調べた結果、殆どが「シャンプーを使用後に濡れタオルで拭き取る」、「乾いたタオルで汚れを取る」でした。

髪の毛に触れて欲しくないAさんにとっては、「これは難しい」と思い、仮にそれらが使えたとしても、拭き取ることができなければ中途半端に終わってしまいかえって良くないと想像できます。

 

さらに調べていくと、「ベビーパウダー」という赤ちゃんでも使用できるパウダーがありました。

このベビーパウダーは「タオルで拭き取って下さい」と記載がなく、実際に成人されている方が髪の毛や頭皮に使っているという記事もあり、「これだぁ!!」と思い、早速購入しました。

ですが、まだ使うのは早いのかな?他にいい方法があるのかな?など悶々としています。

この商品を使いながらも、お風呂で髪の毛を洗う支援を、あきらめずにあの手、この手で挑んでいきたいと思います。

 

(この記事を読んで下さった皆様へ)

なにかアイディアがあれば情報提供してくださいませ。

よろしくお願いします。

 

グループホーム滝子通一丁目福祉施設 1階リーダー 舟橋 琢磨

 

2013年10月18日 Category:スタッフ日誌

寿司合戦

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こんにちは、クラブ滝子の竹内です。
最近朝夜はぐっと涼しくなってまいりました。
皆様体調はいかがでしょうか?
風邪をひきやすい季節ですので、手洗いうがいは必須ですね。


さて、クラブでは本日の昼食はKさんの「お寿司が食べたい」の言葉で、お寿司を取る事になりました。
いつもであれば、チラシを見て「これがいい」「こっちがいい」と一人ずつセットを頼むのですが、メニューを見て選び始めたのが、11時。
買物に行っている方もいれば、居室でお休みの方も。
これはお昼ご飯がおやつになってしまう…
そこで、クラブでは初の試み、「大皿」を取ってみることにしました。


12時にNさんと寿司屋へ注文した寿司を取りに行き、早速リビングの机にどーん!と。
4人前+4人前で、計8人前の寿司が目の前に並ぶと、「うわー!」「すごいねぇ」と声があがり、「さぁお吸い物でもよそって~」と職員が声を掛ける前に、お寿司がオープン!



「皿頂戴よー」「箸取ってー」とご自身等で作られたお吸い物なんて遥か彼方へ飛んでいきました。
我よ我よと好きなネタをどんどん皿へ。





「あっちにはエビがいた」「筋子ちょうだい」と2つの大皿を股にかけ、皆さんあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
そんなに食べれるの!?という位皿に乗せる方も。
「だってなくなっちゃうじゃない」
ごもっともです!


いつもであれば、自分の分が自分の前にあり、誰にも取られずゆっくり食べられますが、やはり大皿だと「なくなる!」という意思が働くのでしょうか。
いつもの量の1.5倍程食べる方もいれば、いつもなら声を掛けてからゆっくり動く方もすぐに箸が出て、行動力は皆さんいつもの倍でした!
食にありつくために、自ら動く。皆さん素晴らしいです!


そんなこんなで、寿司合戦は見事に30分で終戦を迎えました。
13時過ぎ、米粒一つ残らず、綺麗な大皿だけが残り…
御馳走様でした。
そして、お疲れ様でした。


Published by  小規模多機能・クラブ滝子 竹内

2013年10月16日 Category:スタッフ日誌

「介護の専門性」考③

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②の続き

◎介護の専門性

 

僭越(せんえつ)ながら自分なりの言葉で語らせて頂きたいと思います。

参考までに、辞書にはこう書かれています。

「介護」とは、高齢者・病人などを介抱し世話をすること。

「専門性」とは、特定の領域に関する高度な知識と経験のこと。

職務遂行に必要とされる職能。

 

一見、分かりやすいような、分かりにくいような・・・

そして、「介護」の意味としては古いようにも思えます。

「介護」は時代とともに変化していますからね。

 

大きな方向性として、

「介護」とは、私達同様「人が生きる姿」「市民として暮らす姿」を取り戻す・創造するために行う支援。

「専門性」とは「諦めず、挑み続ける姿勢」であると思っています。

 

一般的に人は自立した後、「自分のことは自分で」「互いに助け合って」「社会と繋がって」という「人が生きる姿」を長い間続けていきます。

ところがある時、体のどこかが壊れるという災難に見舞われることがあります。

壊れたかにもよりますが、そうなると今までできていたことができなくなります。

「できなくなったことはできないままでいい」「失うことは仕方ない」で済むことでしょうか。

「今までできたことをでき続けたい」「取り戻したい」といった思いは誰もが持っていくのだと思います。 自分を含め、多くの人は「失うこと」を恐れるのだと思います。

 

「失いたくない・・」「なんとかその辛い状況から脱したい・・」

その思いを実現するために、医療が壊れた所を修理します。

介護は修理しきれないことにより発生する、生活上の障害を補うということです。

それにより「今までの自分」に近い状態を目指したり「人として生きる姿」を取り戻そうとしているのだと思うのです。

 

その姿の先には、他者や社会との繋がりのある「市民生活」があるわけです。

介護はこの姿を「どうやったら取り戻せるか」ということを考えながら関わっていく仕事なのではないでしょうか。

 

和田から聞く見る「介護」、波の女が目指す「介護」はそこだと思うのです。

いかがでしょうか?

 

「やっぱ海はいいねぇ~」(男性)

「生まれて80年。初めて来たわ~」(女性)

「海ってこんな色(茶)?・・・」

 

 

そのうちUPする予定の④へ続く・・・

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2013年10月14日 Category:スタッフ日誌

いきつけ

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【いつも行って馴染んでいること】

 

今日、髪が伸びた男性の入居者さんから「髪を切りたいのですが」と申し出があった。

「できるならいきつけの所へいきたいのですが」と。

ほとんど外出要希望をされない方なので、その気持ちを組んで行くことになりました。

 

現地付近まで車で約30分。

駐車してから車椅子で移動。

 

店は地下なので、長い階段を徒歩で降ります。

一段一段手すりにつかまりながら、ゆっくりと降ります。

地下街への通路なので、なかなか段数があります。

 

レトロな雰囲気のある地下街。

高齢者のいきつけの場所はなかなか味があるものです。

 

地下に降り立つと「こっちです」と言われた。

記憶障害はあっても、そこは馴染みの場所。

確かにそのお店は案内の先にありました。

 

カットしている最中に「昔からここに来られてたのですか?」とご本人に伺うと、

お店の方が「よくいらっしゃてましたよ」と答えてくれました。

終わった後は、なんともいえない豊かな表情でした。

 

 

オマケ話ですが、帰りに車椅子を片手に、支えながら上がっていた時のことです。

途中である女性が「車椅子持ちます」と声をかけて下さり、車椅子を階段上まで上げてくれたのです。

「介護」って本当にオモシロイ。

素敵な場面にたくさん出会えます。

 

という事で夕御飯前にホームに戻りました。

人は「いきつけ」を持つことで、自分の暮らしを組み立てる生き物であると思います。

そしてその方の人生・存在を感じれる場所でもあります。

 

これからいきつけを作る事も大切。

今までのいきつけの所へ行けるのも大切。

 

「いきつけ」は人の暮らしの幅を広げる大切な場所ですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

領収書まで味があったりします・・・

2013年10月12日 Category:スタッフ日誌

将来の夢

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仕事帰りに聞いたラジオの一コマ。

岐阜県の中学3年生へのインタビューだった。

 

「将来の夢は?」

「介護福祉士になって人の役に立つ仕事がしたいです」

「そこに向って何かしていますか?」

「笑顔を大切にしたり、介護の本をたくさん読んで勉強していきます」

 

その気持ちに応えわれる業界にしていく義務と使命を私達は背負っています。

目の前の要介護の方々がどんな姿で生き、暮らしているか。

それを支えるスタッフの立ち振る舞いはどうか。

現職の私たちに課せられた使命は大きい。

 

日本中の介護職の仲間達へ。

夢を語り合える業界を目指そうね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2013年10月10日 Category:スタッフ日誌

居室の乱れは介護の乱れ

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今日もよくあるグループホームの掃除風景。

 

 

 

しかし、ベッドの下や隙間を除いてみると・・・

ホコリだらけ・・・あれれ

 

窓の外やベランダを見てみると・・・

これはひどい(;´Д`)・・・

 

形は生活支援になっているかもしれない。

でもこの環境に配慮できないで、質の高い支援を目指せるのだろうか。

窓やベランダが汚いということは、換気やベランダで布団を干したりする機会が少ないという事になる。

(一番汚かったこの部屋は日当たりが悪いので、玄関外に干しているのですが)

 

 

ということで午前中の買い物を取りやめ、掃除の時間に。

ビフォーアフターは写真の通り。

 

 

綺麗になりました☆

 残りの部屋も頑張りましょうね、スタッフさん。

 

 「ホコリ」をためるのではなく、介護の「誇り」を磨こうね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年10月08日 Category:スタッフ日誌

「ON」と「OFF」

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10月になっても30度を超える日がある中で、今日も朝から暑い日差しが肌を刺す。

今日は「OFF(休日、時間外)」

 

「OFF」のために「ON」があるのか、「ON」のために「OFF」あるのか。

人それぞれのライフスタイルや、家庭環境、価値観によってもバランスはそれぞれです。

けれど、仕事をしている限り両者は存在します。

 

今日は秋を感じに山の方へ。

山の上の方は色づいてきています。

暑いながらも確実に秋は訪れていました。

 

 

介護の仕事は「感情労働」でもある。

自分の心身のコンディションが仕事の質を左右します。

そういった意味で「OFF」の過ごし方は大切です。

 

また、介護の仕事は「専門職」として「役者」を演じる必要があります。

「ON」「OFF」同じ自分ではうまく仕事ができなくなることもあります。

仕事に来たら「ON」を入れなければなりません。

「OFF」の自分そのままではなく、相手や状況に応じて七変化の役者を演じる「ON」の自分が必要です。

 

これを意識することも介護職の大切な心構えです。

「ON」の自分はいますか?

「OFF」の自分は充実していますか?

 

「ON」のための「OFF」

「OFF」のために「ON」を頑張りましょう。

 

 

目の前で、野生の猿が木の実を食べていました。

人に慣れすぎ。

「人」を見下しているかのようです。

「どうせ何もしない」「何も起きない」「何もできないだろう」

 

仕事も馴れは禁物です。

本来の姿から遠ざかってしまいますからね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013年10月06日 Category:スタッフ日誌

「介護」はどう映るか

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先日外部の関係者がグループホームの入居者さんの所へ来られました。

 

その方が利用者さんとの関わりを終えたあと、自分の支援を見ています。

「これは介護職の腕の見せどころだな・・」

 といっても、いつも通りの支援を続けるだけなのですが。

 

歩行ができない方ですが、声かけを中心にご自分の力だけでテーブルにつかまり、立ち上がって車椅子へ移って頂きます。

自分達の仕事は「本人の有する能力」に応じる事です。

能力を使わないのも良くないですが、使いすぎも良くない事です。

そのあたりの見極めが難しいところでもあります。

 

手際よく椅子から車椅子への転換はこちらでやるものの、立ち上がり、片足での立位保持、着席はご本人の力で行われます。

車椅子のフットレストを下ろすことも、もちろんご本人のできることです。

その後も入歯は外し、歯磨き、うがいも片足で洗面台に寄りかかりながらご本人の力で行って頂きます。

口腔内のチェックと磨き残しの処理はこちらの仕事です。

 

もちろん介護技術だけでなく、そこに至るまでの会話のもってきかたも大切なアプローチですね。

 

そんなやり取りを見てどう思ったのか、どのように映ったのかは聞いていないので分かりません。

しかし介護職には介護職の専門的な支援の方法があるという事は伝わったのではないでしょうか・・・と勝手に思ったりします。

 

第三者に介護の大切さを自信をもって「見て頂く」くらいの意気込みが私達には必要ではないでしょうか。 ただ、「補う」のが介護の仕事の一部でありますので、そちらが前面に出すぎてはいけませんが。

ご本人を補いながら、一体となった「スムーズな生活動作」「やりとり」が演出できていればいいのだと思います。

 

もちろん、私達のアプローチが「ご本人の視点にたち、ご本人のためになっているのか?」ということが大切ですよね。

ご本人の心と体を「補う」さりげない「手助け」を心がけたいものです。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2013年10月04日 Category:スタッフ日誌

「介護の専門性」考②

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◎介護の専門性を伝える、考える

 

 

まずは、このブログを読んで頂いているあなたに問わせて下さい。

「介護」とはなんなのか。

「専門性」とは何を指すのか。

皆さんだったらどのように答えるのでしょうか?

自分の言葉で表現してみることが大切だと思うのです。

 

この業界で仕事をする仲間達は、この見出しについてどのように語るのだろうか?

大切なことは、明確な答えを出すということばかりではありません。

振り返り、考え続けることが大事なのだと思うのです。


 そしてこれを機に、会議でもいいですし、飲み会や交流会でもいいので、仲間の間で語り合ってみてはいかがでしょうか?

 

 多様な価値観のすり合わせの中で、「なるほど」「そうか?」「そうだよねぇ」「いい表現だね」等々色々な角度や視点の表現がでるやも知れません。

「介護」について再び考えていくことが、大切な機会になると思うのですが・・・

 いかがでしょうか?

 

(男子会で語り合うはずが、盛り上がりすぎて腕相撲大会に・・)

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2013年10月02日 Category:スタッフ日誌

「区切り」

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9月30日

明日から下半期突入。

波の女も1年半がたった。

 

まずは上半期の振り返り。

自分は成長できているだろうか。

どんな足跡が残っているのだろうか。

頑張ってきた自分を認めることも。

 

 

そして下半期。

目標を描いていこう。

描きに向って挑んでいこう。

目標は逃げない。逃げるのは自分。

 

 「今日という日は、残りの人生の最初の一日」アメリカン・ビューティー

「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」本田総一朗

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

 

 

2013年09月30日 Category:スタッフ日誌