思わずこうなる!の違い
もうすぐ朝。
今朝はサラリーマン川柳10句をメモに書き出し、テーブルに置いてみました。
一番のりの入居者さんが目を通し
ははっ (笑)
一句ずつカードに書き写すAさんが読み上げるたび、集まり始めた他の入居者さんも
くすっ。
きゃはは。
「おっかしいねぇ!」
「こんなん誰が考えるのかね」
日常を描いた句の中には
「老い」とか「物忘れ」
みたいな事柄が折り込まれているものも多く
あるある!?!!
私も皆さんと一緒に共感、一緒に可笑しめたことに、ちょっとほっとしました。
認知症という病が引き起こす様々な「事」のいくつかに
思わず頭を抱えてしまうのか
思わず笑えてしまうのか。。
思わずどうなるかの違いは
その後の展開に、大きな違いがでるのかも・・
と思ったりもしました。
サラリーマン川柳に学ぶ?朝のひとコマでした。
グループホーム滝子通一丁目
駒木根純子
約束☆
様々な理由があり、小規模多機能の泊りの頻度が多い方が見えます。
そういった方は運営推進会議にて報告し、承認も得て宿泊中心のサービス提供とさせていただいています。
しかし、自宅を絡めるのを粘り強くやっていくのが本来の目的ですので、
クラブ滝子でも、自宅に帰る機会をなんとか作っていきたいと思っています。
その一環で、本日ある利用者さんと車で40分ほどかかる自宅へ帰宅一時支援を行ったのですが、
自宅での昼食の最中に「ピンポーン♪」とチャイム音が。
???
「何が? 誰が? 車が邪魔だったかな?」
等々考えつつ玄関に向かうと・・
「近所の○○です。○○さん戻ってみえた?」と。
自宅近隣のかつてからのお付き合いのある友人が、声をかけに来てくれたのです。
写真はその時のものでしたが、とても喜んでみえました。
会話の中で、「○○さん、○○さん、○○さんも会いたがっているよ。みんな元気にしているよ」と言われ、
「ほんとにぃ~ 今度一緒にお昼でもしたいね(ご本人)」
「だったら、寿司でもとって顔合わせしなくちゃね」
と、お二人はさりげなくふつうに会話をされていました。
この会話は、約束?をした形になっていますので、
ここは実現に向け、応援をする必要が出てきたという事です。
次の帰宅前に近所の方々と事前連絡を取り合い、友人を招き、昼食会をセッティングしたいと思います。
ご本人にとって豊かな時間にしたいものです。
ご本人もそうでしょうが、スタッフ側としてもドキドキわくわくの自宅時間でした☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次回のブログUPは26日か27日に行う予定です☆
夏日になったり気温差が大きかったりしますね。
互いに体調には気をつけましょう。
お知らせに「講座」の情報もUPしています。
ご覧ください。
よろしくお願いします~
ナイス!!
靴のかかと部分に、GPS対応の発信機を埋め込んだGPSシューズの存在はご存じの事と思います。
当施設をご利用中の利用者さんも、使用しています。
必要に応じて検索すると、リアルタイムに「発信源はこのあたり!」と地図上に表記されます。
お迎えに上がった時にいない時等役立っています。
通常は行方が分からない時等、探したい時に検索かけるのですが、3日前にこんな事がありました。
リーダー会議を終え、21時頃施設に戻ったクラブ滝子のケアマネが、なんとなく気になって検索をかけたそうです。
その日の夕方に自宅へ送り届けていますので、家族から「いないです」「探してほしい」と、問い合わが来ない限り検索する事はありません。
にも関わらず、検索をかけたそうです。
その結果・・
自宅付近ではなく、離れた地点で表示されていたとの事。
「こんな時間になぜ???」
地図で示された場所へ向かうと、やはり本人さんがいたので、車に乗って頂き、自宅へ送り届けたそうな。
便利なアイテムも「どう使うか」「いつ使うか」により、その効力は変化するものですが、
夜遅くに検索をかけようと思った、直感というか、センスというか、日ごろから気にかけている習慣的なものか、
なんといえばいいか分かりませんが、とにかくこの機転のきいた行動が、事なきを得る事に繋がったのは間違いありません。
日ごろの仕事の積み重ねの延長線上に今回の行動があったのだと思います。
今回のひらめき、行動に☆拍手☆ですね。
ナイスJOB!!
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
地域活用力
少しお久しぶりです。
旅より戻ってきました、井です♪
旅の写真は800枚オーバーにて整理に時間かかりますので、そのうちに風景画をアップさせて頂きます。
さて本日の朝、仕事に行く準備中にふと思いつきました。
「今日の利用者さんと職員の状態・環境から行くと、施設での朝食ではなく、喫茶店に行ってモーニングできるな・・」
なぁ~んて、計画的なものではありません。
たまたま宿泊者数が少なかったのと、最近行っていないからくらいの理由です。笑
さっそく施設の夜勤者へ連絡し、その体制に切り替えてもらいました。
この時期朝7時過ぎに、地域に出掛けるのは気持ちいいですよ♪
それにしても、喫茶店の中での対応力といいますか、手続き記憶といいますか、
たまごのから割、砂糖を混ぜ、バターを塗る・・ 手慣れたものです。
もちろんお支払も♪
その後は、別の利用者さんのお宅へ訪問し、隣の住民さんにも声をかけ、
またまた喫茶店へ誘い出しました。(ご本人が行くといわれたので)
地域を舞台に生活していけるって大切ですよね☆
名古屋は喫茶店、モーニングですよね。
このブログを昼休みに打っていたところ・・
この二人が事業所に顔を出しに来られました。。。
「コーヒーもらえる?」
「えっと・・・どうしたものか・・」
すばらしい地域活用力ですね♪
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
薔薇が咲いた、薔薇が咲いた
鶴舞公園の薔薇が見頃と聞いて『行きたい!』と思いながら出勤。
本日出勤の職員にその旨伝えると『いいですね~。』と返答。
『よっしゃ!』
久しぶりの外出の機会な私、、、公共交通機関を利用したい、楽しんでもらいたい!
他のフロアも誘いながら、、、どうしたら行けるか、、、グルグル頭の中はフル回転
市バスに無事乗車できました~
歩道橋にエレベーターが設置されているのに驚く私に、利用者さん入居者さんが『アンタ遅れてるな!』と私が世間知らず、、、
歩道橋を使って大通りを越えて
到着~
『これは、見事な薔薇だ~。』
『いいな~。』
ゆっくり散策。
歩いたり、公共交通機関を利用する機会に目に映るもの、色んな人との触れ合いなど
貴重なもの。
『ふつうの姿』として日比積み重ねていきたいと思います。
久しぶりのことで、少々バタバタしましたがスタッフの協力の基、無事帰って来れました。
『あ~今日は楽しかった~。』と利用者さんが娘さんに話していたのを聞けて一安心。
『また、明日も行こうよ!』と共鳴してくれる仲間が本当にありがたいですし
明日を思ってワクワクできる仲間に恵まれて有難いです。
さぁ~て、明日は!!
滝子一丁目福祉施設 副施設長 和田恵美子
『主体性』を引き出す
グループホーム滝子通一丁目については、端的にいってしまえば活動量の減少が一つの課題といえます。
少なければ増やせばいい話ではありますが、
ただ単に増やすためにどうするか?ではなく、
入居者が日常生活を通して、自発的に行動を起こすような
主体性を持つことができるように
どう手立てを講じていくかも考えながら支援していきたいと思います。
以下の写真は先日、
「職員からの声かけはせず、物の配置を変えて入居者の主体性を引き出せるか?」
をテーマにした手立てを講じた場面です。
①山盛りの洗濯かごを見える位置に置いとくと、「干すやつだ!」と入居者の一声を皮切りに干し物がスタート。
②「雨が降ってないんだから。部屋で干しとくのはもったいない」と、室内で干していた物干しを庭へ移動される方が1名参加。
入居者同士の連携が勝手にどんどん繋がっていきました。
予め外に干していた洗濯物も取り込まれ、乾いた物は皆でたたむ。
できないことはできる方が、互いに助け合っていく場面も素敵なものです。
普段は職員から提供することも多く自ら水分を摂ることが少なくなった方も、分かり易くポットとコップを置いておくと、
この日このタイミングは自分で注いで自分で飲まれました。
まだまだ一日にして写真2~3枚程度のものに留まっておりますが、こういった場面がもっと増えるように手立てをあれやこれやと考えていきたいです。
グループホーム滝子通一丁目 後藤欣大
「豊かさ」
反応があまりありませんが、語りかけながら調理場面を作っています
認知症という状態が進行していくと主体的、自発的な発語が減っていく傾向があります。
(一般的にという意味で全員という事ではありません)
他者との関係調整も難しくなっていきます。
その果てにどうなるかというと・・
誘導された場所に静かに座っている
そしてうとうとしている
そんな事になりかねません。
もちろん滝子でも、そんな場面はあります。
だからこそ、そこにアプローチする仕事人が必要な訳です。
食事の場面でも誰も話さず、もくもくと食事介助をし、たんたんと食べる利用者さん。
そんな構図にならないようにふるまうのが私たちの仕事なのではないでしょうか。
厳しい昔の習慣では、「食事中に話をしてはいけません」
といった風潮はあったかもしれませんが、それは自制できる人+その時代においてという事であり、
現在の食を囲むふつうの風景はどんなものでしょうか。
「豊かな食事の場面」
と聞いて、どんな様子を思い浮かべるのでしょうか。
ただ「食べる」という事を業務的に介助するだけでは寂しいですよね。
そんなの「介護」と言わないのではないでしょうか。
どんな状態であったとしても、そこにいるのは「人」であり
「人」である以上
「存在」している訳で
その存在を認める基本的な行為というのは
「語りかける」という事であり
それは返事のあるなし、会話の成立があるなしでなく
「語りかけ」「存在を認め」「豊かな食卓の場」になるよう風を吹かせていく訳で
それが、介護という仕事の基本な訳で
それを演出しようと、立ち振る舞いをする仕事人(介護職)が僕らな訳で
そのために目の前の方々から給料を頂いている訳で
いろいろな訳がある訳ですが
ぼくらの仕事は個別ケアだけに留まらず
人間関係の調整を含む、その場の空気感を作り出し
「豊かな」生活場面を、いろいろ作り出すのも仕事のうちという訳です。
そうなのです。
豊かさの追求
それは人として生きる姿の追求でもあります
がんばろっと☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
自分の次のブログUP時期は少しとんで18日の予定となります~
これからも頑張っていくためにちょっくら旅に出ます♪
ふふふ しっかり充電してきますね☆
ご理解くださいましぃ。
でわ。
つかず離れず
毎日、自宅へ戻る前にスーパーで夕食を買う方がみえます。
短期記憶障害は結構強く、1分前の事も「覚えていない」「思い出せない」事が多々ある方です。
しかし、毎日の事ですので、記憶はなくても行動パターンは完全にできています。
基本、バナナ→ヨーグルト→弁当→パン→レジ
のルートが固定しています。
固定はしていますが、記憶が残っていないので、
入り口で「今日は弁当だけです」「ヨーグルトやバナナは冷蔵庫に入っています」と伝えても、
その都度フォローしないと
バナナを手にとり・・
ヨーグルトを入れ・・
という事になってしまいます。
こんな毎日ですと、冷蔵庫の中が同じものだらけになってしまいます。
ですので、職員はその都度横に付き、声をかけます。
「バナナ冷蔵庫の中に残っていますよ」「ヨーグルト、4個残っていますよ」
といったやり取りを毎日しております。
昨日もそのパターンにしようかと思いましたが、
「有する能力に応じる」
という僕らの使命が頭をよぎり、弁当購入のところから、離れました。
歩行能力はカートを押しているのでOK
弁当セレクト能力は・・あるはず
支払い能力・・レジの方が協力してくれるのでOK
職員が横にいなくてもOKか・・ これはやったうえでの見極めですね。
という事で、バナナと、ヨーグルトを通過すれば、自分がぴったりくっついていなくてもいいと思い、棚の物陰から見守りました。
案の定、能力はあっても、どちらかといえば依存的な日々ですので、職員を探しキョロキョロを2,3分。
職員に意見を聞きたいところでしょうが、ここはぐっと我慢。
最終的にはご自身で食べたい弁当をセレクトし、レジへ。
無事、買い物を完了されていました。
「有する能力に応じる」
買い物は「職員付き」が毎日のパターン化の中に組み込まれ、
その先に依存的になっているという現状があるとすれば、
ここは、買い物、セレクト、支払い等の「能力」に「応じる」手だてを今一度考えなおさねばと思いました。
次の一手は、
入り口で購入リスト(メモ)をご本人に渡して、それに基づき一人で必要なものだけを購入できるか?
といったアプローチですね。
皆で工夫していきたいと思います~
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
難点としては・・
周りのお客さんから怪しまれている事ですね・・(汗)
「介助中」「支援」の札が必要かな(笑)
有する能力のステキさ☆
昨日は5月5日でしたね☆
端午の節句,菖蒲の節句
邪気を払う為、菖蒲や蓬を軒に挿し、粽や柏餅を食べる。
「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、「午」は「五」に通じることから、
元々「端午」は月の始めのの五の日のことだった。
その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになった。
とありました。
クラブ滝子でも、菖蒲湯、黄飯で端午の節句を演出~
できてたかな??
おやつには、和菓子でも買いに行こうとなり・・
近所で有名な和菓子屋さんへ。
おいしそうな和菓子を購入し、食べました。
最近、認知症の加減で、お皿、スポンジ、ティシュ等、何でも食べてしまう方がいらっしゃるので、
柏餅はどう食べるか見ていたところ・・
ちゃんと、葉っぱを外して食べられていました。
時折、判断・理解能力等の不具合で、おかしな食べ方をする事はあっても、
目の前の物体が何なのか、認知して判断して行動されていました。
いや、これは考えてというより、体が覚えていて、自然に行っている行動かもしれませんね。
人の能力はすごいものです☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「葉っぱは食べない」
が前提になっていますが、普通に食べる方がいてもおかしくはないですよね。
この方は食べない派だったのでしょう。
人の振りみて・・
先日、自分の病院受診にとある ☆キレイ☆ なクリニックにいった時の事です。
(目、耳、鼻、歯、顔に頭・・いろいろ調子悪くて・・汗)
診察して待合室に戻ろうとした時の事。
床のあちこちに何やら異様な物体?液体?が・・
患者さんが、待合中に気持ち悪くなったのでしょう。
嘔吐物が、トイレに向かい4,5ヶ所吐き散らかされていました。
「まぁ、調子が悪くて病院に来ているのだから、そんな事もあるわなぁ・・」
と思いつつ、あまり気にしないように(気になりますが・・胃腸風邪か? もしやノロか??などなど)していましたが、
1分、2分してもそのままで、目の前の受付の綺麗な女性達3名は「すみませんね」といった声かけと表情のまま動かず。。。
少しすると看護師が来たのですが、当然トイレに駆け込んだ方のところへ行ってしまいました。
「どうするかな・・」
近くには他の待合中の患者さんもいるし、小さな子供もいます。
このまましばらくほかられても、もしかしたら感染力の強い何かの場合、皆も自分ももらってしまうかも・・
と思ったら、静観できませんでした。
「すみません。マスクに使い捨て手袋とペーパータオルと消毒とバケツを貸して下さい」
と受付の方に告げ、すぐ用意して頂けたので、
「感染症対策」の開始です。
嘔吐物にペーパータオルを被せ、除菌液を吹きかけ、周りから中心にすくい上げポイ・・
床の濡れている所に再びペーパータオルを被せ、除菌液をたっぷりふきかけしばらく放置・・・
の繰り返しで、あちらこちらの床の処理をしました。
受付の方々は、「済みませんねぇ~」と苦笑。
確かに受付は医療職ではないかも知れませんが、色々な患者さんがみえる訳ですし、
感染症対策の基本くらいはできるように・・・と思いながら・・・
「自分の施設の対処はどうだろう? と少々不安になりました」
「新しい職員を始め、ちゃんと伝えきれていないなぁ」
人の振り見て我が振り直せーー
ではありませんが、介護現場でも、皆がいざという時にさっと動けるように勉強の機会をしっかり設けねばと思いました。
まぁ、受付の女性の方々とたくさん話せたからいいんですけどね☆笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治